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2015年8月18日 (火)

又吉 直樹著 ”火花”



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内容(「BOOK」データベースより)
 
お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。
 
笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。
 
神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。
 
人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!「文學界」を史上初の大増刷に導いた話題作。



じつは、芥川賞は、ほとんど読まないわたし、、、
読み始めてすぐに、、、












うわ~、だめだ、正調芥川賞だ、、、と、思った次の瞬間、
強烈なキャラの登場に一気に引き込まれ、、、

そして、出会うべくして出会った二人の奏でる、ふたりのデュエットは、
時に切なく、時に微笑ましく、時に苛立たしく、時に同調して、時にあきれ果て、、、

特異な二人のキャラと、図抜けた文章の巧みさに圧倒される一冊。


受賞決定後の記者会見で、
「面白い小説はたくさんある。僕の小説に合わない人も、他の小説は合うかもしれない。
1人目で読んでいただけるのはうれしいが、100冊読めば、絶対小説が好きになる。
そこまで頑張ってもらいたい」

普段読まない芥川賞作品を手にとったのは、彼の、このひとこと、でした、、、

★★★★☆



以下に、本文より、一部転記します。


 「人の悪口ばっかりの書き込みに対して、反論するのは、
 そいつ等と同じレヴェルになるから、やらん方がいいって言う奴おるやん。あれ、どうなん?」
 多分、僕はそういう奴だった。
 「レヴェルってなに? 土台、俺達は同じ人間やろ? 
 間違ってる人間がおったら、それ面白くないでって教えたらな。
 人が嫌がることは、やったらあかんって保育所で習ったやん。
 俺な自慢じゃないけど、保育所で習ったことだけは、しっかり出来てると思うねん。
 全部じゃないかもしれへんけどな。
 ありがとう。ごめんなさい。いただきます。ごちそうさまでした。言えるもん。

 俺な、小学校で習ったこと、ほとんど出来てないけど、
 そういう俺を馬鹿にするの大概が保育所で習ったことも出来てないダサい奴等やねん」










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読書(た~わ)」カテゴリの記事

コメント

「又吉」、なんだか好きなんです。なぜか気になるんです。
だから、小説書いたって聞いた途端、買いました。応援の意味で。
スカッとした話ではないですが、なんだか引き込まれました。
芥川賞獲ったら、書店の対応がすごいですねぇ!ものすごい面積を「火花」が占めてました。
話はガラッと変わりますが、昔は男性の書いたものを読むことが多かったのですが、最近は女性の書いたものが多くなりました。

eikoさん、
お久しぶりです、(^-^)
「又吉」、とてもやさしい目をしていますよね、、、
それにしても、まさに明治の文豪、、、

男性の書いたものと、女性の書いたもの、、、
そういわれてみると、わたしは、どっちなんでしょうか、、、
きっと、あっちこっちと、いったりきたりしてるンでしょうけど、
意識したことがないので、よくわからないです、(^^ゞ

およそ文學なんぞとは縁遠い無骨なる私ですが、たまたま昨夏乘船した船の圖書館に
芥川賞受賞作掲載の文藝春秋があり パラパラと三分の一程 讀みました。

題材は筆者自身の日常であり、文章力と表現力は太宰のコピーそのものと謂うのが その時の讀後感。

しばらくして 100萬部突破だ、200萬部到達だと 世間で大騒ぎしてゐるので、市立圖書館に豫約を入れました。

調べてみると 筆者は治の大ファンで 作品は全部丸暗記してゐるとか。
どうりで 二十一世紀の太宰 治の筈です。

さて 市立圖書館の方ですが、市内全5本・分館で 10 冊藏書。
豫約の順番は 745 人中の 533 番目。
各二週間の貸し出しですから 單純計算で 106 週間、すなわち 8 年と 10 ヶ月 待たねばならない事になります。

書店には「二百四十万部突破」の帯封つきが平積みされてますが、自分のお金を出して買う余裕がないので 氣長に俟ちます。

失禮しました。 計算間違い。 106 週は 二年三ヶ月でした。


香々地さま、
おっしゃる通り、太宰の正統な踏襲者、かも知れません、孤独で、不器用な、、、
又吉氏が、心から本を愛していらっしゃるお気持ちに打たれました、、、

”花火”は、大きな図書館ですと、それくらいの待ち時間になる、ようですが、
近所の中学校の市民図書は、利用者が少ないので、
いつ行っても、”花火”が、静かにひっそりと、出番を待っております、、、

こういう小さな図書室を、もっと広く告知してほしいものだと切に願います、、、

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