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2015年8月15日 (土)

伊藤比呂美著 ”読み解き「般若心経」”



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内容紹介
 
死にゆく母、残される父の孤独、看取る娘の苦悩‥‥
 
生老病死、愛別離苦の苦しみを癒やすのは、日々の暮らしに結びついたお経だった。
 
「華厳経」の懺悔文を訳して、自らの半生を悔いてあやまりたい。
 
「般若心経」を読むと、介護士の娘から教えられることがある。
 
そして母の死には「地蔵和讃」で、向こう側へ送り届けたい。
 
エッセイ、お経、そして詩人の技を尽くした画期的な現代語訳。





実家の神棚と両家の仏壇を引き取って、もう、ずいぶんになります。
このわたしが、毎朝お供えをし、お灯明をあげてお参りします。
祖母も母も、毎朝手を合わせておりましたが、その頃、わたしは、
まったく無関心で、知らん顔でしたし、それを強要された覚えは一度もありません。

ですから、今こうして、毎朝手を合わせている、これこそ、
親の背中を見せることの絶大なる教育効果だと思います。



今、世間で話題のパワースポットに、まったく興味がありません、、、なぜって、、、
毎朝手を合わせる、この場所こそが、わたしにとって、強力無比のパワースポットだからです。

毎日写経していた母を思い、般若心経を仏壇に貼り付けて、読むことにしました。
毎朝続けるうちに、さっぱり意味不明の難解な経文が次第に頭に入ってくるようになり、
ボケ防止にもなるか、と、、、いっそ、暗記しようと思った、のです、、、


そして、そして、、このたび、ついに、全クリした!、ので、

次は意味を探ろうと、手に取った一冊でした、が、、、










初めて読む、同世代の著者の激動の半生に、ただ、おどろき、
そちらのほうに、すっかり気を絡めとられました。
肝心のお経の現代語訳は、彼女ならではの感性と言語能力が
余すところなく発揮された秀作だということはわかるのですが、
それをもってしても、やっぱり、よくわかならなかった、、、のが、、正直なところです、、、

★★★☆☆

著者のお父上が、まるで、生き仏のようなお方で、こころを揺さぶられました、、、



以下、本文より、、、


 父は、浄土についても、仏についても、考えたことなんかないだろうから。
 ほんとは仏や聖衆がそこにいたほうが、「お迎えがきた」というあの言い方どうりに、
 すっと乗り物にのって行けると思うんだが、もう、それには間に合わない。


 思えば、父は、昔からスーダラな男であった。
 「人の意見は聞いとけ。ぜったいゆずれないというとこだけゆずらなきゃいいんだ。
 そんなのはめったにないから、あとはどんどんゆずっちゃっていいんだ」
 なんていうのが、子どもの頃に教わった人生訓であった。






                       ®2010年12月にアップしたリユース記事です、











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読書(あ~さ)」カテゴリの記事

コメント

きぬえさん、こんばんは。
昨日実家から戻ってきました。
私もこの本読みました。伊藤さんの本は若い頃読んでいるのですが(熊本にお住まいだったので)、好きでした。詩人なのでやはり独特の言語センスですよね。
うちは私の母が後妻で私が生まれました。父は先妻を見送っているため、母が圧迫骨折で入院した時(これで認知症が進みました)「二人を見送るのは嫌。」と私に言いました。決して仲のいい夫婦ではなかったのですが、この言葉は私の身にしみました。この本の帯を書店で見たときの私の気持ちは言葉に表せません。

自宅の仏壇と神棚が最強のパワースポット・・。いい言葉ですね!

もずさん、
>「二人を見送るのは嫌。」、、、
このお言葉、わたしの身にもしみました、、、
そして、
この御本を書店で見つけられたときの、
もずさんの心中、お察してなお余りあります、、、

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