原田マハ著 ”太陽の棘(とげ)” ★
『物語の背景
太平洋戦争で地上戦が行われ、荒土と化した沖縄。その那覇市首里に、
ニシムイ(北の森の意、首里城の北に位置した)と呼ばれた小さな美術村がかつて存在しました。
そこでは、のちに沖縄画壇を代表することになる、玉那覇正吉、安次嶺金正、安谷屋正義、
具志堅以徳といった画家たちが、アトリエ兼自宅の小屋を作り、
肖像画や風景画などを売って生計を立てながら、同時に独自の創作活動をしました。
『太陽の棘』は、その史実を基に、画家たちと交流を深めた若き軍医の目を通して、
彼らとの美しき日々を描いた感動の長編です。
彼らは、いかに生き延び、美術に向き合い、取り組んだのか。
そして、大戦の傷跡のなか、日本とアメリカの狭間で揺れる沖縄。
また、困窮する生活と、創作活動の両立という困難。
さまざまなモチーフが絡み合うそれらは、
まさに沖縄の太陽のように身を焦がし、突き刺さる「棘」として、心を強く揺さぶります。』
実話の部分が1割、フィクションが9割の、史実をもとにした作品。
この視点で向き合う、見知らぬ沖縄に、、、
打ちのめされる、、、一冊。
★★★★★
・この本は市民図書でお借りしました
沖縄県民斯く戦えり、
それは、、、
玉砕を覚悟した大田實・海軍少将(日本海軍沖縄方面根拠地隊司令官)が、
昭和20年6月6日に海軍次官に宛てた電文の一部です、
沖縄県民斯く戦えり
・・・
これを要するに、陸海軍沖縄に進駐以来、終始一貫、勤労奉仕、
物資節約を強要せられつつ(一部はとかくの悪評なきにしもあらざるも)
ひたすら日本人としての御奉公の護を胸に抱きつつ、、、
・・・
一木一草焦土と化せん。
糧食6月一杯を支うるのみなりという。
沖縄県民斯く戦えり。
県民に対し、後世特別の御高配を賜らんことを。
出典
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きぬえさん
先日、この作者の”楽園のキャンバス”を読んだばかりです。
美術と言う魅力極まりない世界の、ミステリーとロマンのない混ざった
魅惑に満ちた作品のこと、改めて思い出しました。
きっと、きぬえさんも興味深く読んで下さるような気がします。
この作家の作品、読んでみたかったので嬉しいです。
ご紹介ありがとう~!
投稿: Tao | 2015年4月13日 (月) 21:38
Taoさん、
楽園のキャンバス、読みましたよ~♪
ほら、あの、、、すごい乱丁本、、、(^_-)-☆
投稿: きぬえ | 2015年4月14日 (火) 07:59