アゴタ・クリストフ著 "悪童日記” ☆
映像化不可能といわれた、世界的ベストセラー「悪童日記」がついに映画化し、
10月3日に公開(TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー)
®
以下あとがきより・・・
時代は第二次世界大戦末期から戦後にかけての数年間、場所は中部ヨーロッパ、
より正確には当時ドイツに併合されていたオーストラリアとの国境にごく近い、ハンガリーの田舎町と思しい。
戦禍はなはだしく飢饉の迫る都会から、
ある若い母親が双生児の息子ふたりを田舎に住む自分の母親、つまり息子たちの祖母の家に疎開させる。
ところがこの祖母は、働き者だが文盲にして粗野、桁外れの吝嗇で身の回りは不潔をきわめ、
しかもどうやら夫殺しの過去を引きずっているらしく、近隣の人々からは"魔女"と渾名されている。
預けられた子供二人がこの老婆のもとで営むことになる生活は、物質的にも、精神的にも、過酷きわまりない。
その上、全体戦争下の人々の生態は、彼らの眼前に文明の荒廃を容赦なく露呈する。
が、そうした境遇に押しつぶされるどころか、
この双子は持ち前の天才を発揮し、文字どおり一心同体で、たくましく、したたかに生き延びる。
労働を覚え、自学自習し、殺伐たる現実から眼をそらさず、
「冷酷さ」をわがものとし、恐るべき成熟に達してゆく。・・・・
まさに、異形の小説、恐るべき子供たち・・・
天使のような、悪魔のような彼らにすっかり度肝を抜かれました!
続編の「証拠」を読まなくては・・・
世界的ベストセラーだそうですが、そんなことも知りませんでした、
面白い本を教えて下さり、riezonさん、ありがとうございました!
★★★★☆
®2007年6月にアップしたリユース記事でした
« 山法師 | トップページ | 感動の、あざみ野、逸喜優(いっきゅう)、其の二、★ »
「読書(あ~さ)」カテゴリの記事
- 青崎 有吾著 ”地雷グリコ” ☆(2025.02.08)
- 逢坂剛著 「百舌シリーズ」☆(2025.01.18)
- 加藤シゲアキ著 ”なれのはて” ☆(2024.10.22)
- 青山 美智子著 ”リカバリーカバヒコ”(2024.09.07)
ごぶさたしております。
こつ様に本をご紹介・・・なんて大それた~!!とちょっと(汗)です^^;。リンクまで張っていただき、ありがとうございます。
久しぶりにこの「後書き」を読んで、”ぞくり”ときました。こつ様と同じ本を手に取ったことがあるというだけで、ちょっと嬉しいです♪
(ご存知かとは思いますが、「証拠」のあとは「第三の嘘」へと続くのです)
投稿: riezon | 2007年6月13日 (水) 21:48
★riezonさん、
”証拠”、昨日、予約していた図書館に取りに行ったところです。
次は"第三の嘘"ですか・・・!、知りませんでした、(^^ゞ
riezonさんに教えて頂いた"カマンベールフォンデュ”、
もう、大のお気に入りで、いつも
"リエゾンさん~!、イッタダッキマ~ッス!”って、
感謝しながら、ご機嫌で頂いております。
おいしいものや、おもしろい本を教えてくださり、
ほんとうにありがとうございます!、m(_ _)m
投稿: こつ | 2007年6月14日 (木) 08:24