岩城けい著 ”さようならオレンジ”
内容紹介
第8回大江健三郎賞受賞
2014年本屋大賞4位
第150回芥川賞候補
第29回太宰治賞受賞
出版社からのコメント
異郷で言葉が伝わること―
それは生きる術を獲得すること。
人間としての尊厳を取り戻すこと。
「私は生きるために、この異国にやってきた。ここが今を生きる、自分のすべてなのだ。」
オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、
夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の子どもを育てている。
母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。そこには、
自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。
これが、そんなに、評価の高い本なのかな、、、
やっぱり、芥川賞の候補になるような本はちょっと苦手だな、と、
淡々と読み進めるうちに、
いきなり、涙があふれ出るシーン、それは、
子どもを絡めた、地域の人びととの融合でした、、、
★★★☆☆
以下に心に残った一文を転記します、、、
でも、いまのサリマに必要なものは、自分を受け入れること、そして走り出すことなのかもしれない。
行動が先で結果はそのあとからついてくるものなのだと理解するには、
まず労働することを体に覚え込ませなければならなかった。
労働で鍛え上げられたいまのサリマにならわかる。自分で立ち上がるしかないのだ。
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