葉室 麟著 ”蜩ノ記”
内容紹介
豊後・羽根藩の奥祐筆・檀野庄三郎は、城内で刃傷沙汰に及んだ末、からくも切腹を免れ、
家老により向山村に幽閉中の元郡奉行・戸田秋谷の元へ遣わされる。
秋谷は七年前、前藩主の側室と不義密通を犯した廉で、家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。
庄三郎には編纂補助と監視、七年前の事件の真相探求の命が課される。
だが、向山村に入った庄三郎は秋谷の清廉さに触れ、その無実を信じるようになり...。
命を区切られた男の気高く凄絶な覚悟を穏やかな山間の風景の中に謳い上げる、感涙の時代小説。
第146回(平成23年度下半期) 直木賞受賞
“理不尽に立ち向かう正義”
まさに、正統派、ザ・時代劇、落涙しながら読みました。
ただ、記憶力が格段に衰え始めたおばさんには、
複雑に入り組んだ人間関係がややこしかったことと、
命を賭してまで、守らねばならないほどの藩の秘密にいまひとつ納得できず、、、
★★★☆☆
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