辻村深月著 ”島はぼくらと”
内容紹介
2014年本屋大賞第三位受賞作品、
母と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。
美人で気が強く、どこか醒めた網元の一人娘、衣花。
父のロハスに巻き込まれ、東京から連れてこられた源樹。
熱心な演劇部員なのに、思うように練習に出られない新。
島に高校がないため、4人はフェリーで本土に通う。
「幻の脚本」の謎、未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、
島を背負う大人たちの覚悟、そして、自らの淡い恋心。
故郷を巣立つ前に知った大切なこと――すべてが詰まった傑作書き下ろし長編。
心温まる、青春小説でありますが、
内にはらんだ内発的発展論が、とても興味深く、
わたし的には、「ツナグ」より、面白かった、、、
以下に、本文より心に残った一文を転記します。
どれだけ出がけに激しい喧嘩をしても、衝突しても、
必ず「行ってきますと「行ってらっしゃい」を気持ちよく言うこと。
これは矢野家の家訓だった。父の教えだ。
「別れるときは絶対に笑顔でいろ。後悔することがあるかもしれんから」
ヨシノの肩書きは、『地域活性デザイナー』
―――おじさんなりの解決法に、助けられたことがたくさんあると言った、
あの時のヨシノの言葉を思い出す。
謝れないし、人を登らせておいた梯子を外すのは得意だし、自分のためだけに人を繋いで、
手柄にこだわったりもするけど、それでも、この人たちは、それでやってきたのだ。
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