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2013年12月18日 (水)

穴澤賢著 ”ひとりと一匹 " 富士丸と俺のしあわせの距離 ☆



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内容紹介
ペットブログ人気No.1「富士丸な日々」著者による初エッセイ。

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で肩を寄せ合って暮らすコリーとハスキーの間に生まれた大型犬「富士丸」との
深く結ばれた絆にじんわりと心が温まります。






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この COOLな写真に一目惚れしちゃいました、、、
今は亡き富士丸に、一度でいいから、会いたかったな、、、
富士丸がつむぐ人の輪に、わたしも入りたかった、、、


不器用だけど、誠実な著者の人柄にも親しみを覚えました。
ただの愛犬の書に終わらない、奥深い一冊です。

富士丸が、、、ほしぃ~~~!!!、


以下に、著者からのコメントを、、、











ひょんなことから犬と暮らして、もう五年。
富士丸と名づけたその犬は、あっという間に大きくなって、今では体重三十キロ。
狭い部屋でこんなでかい犬を飼ってしまった自分が悪いのだが、今となってはもう遅い。 
そんな富士丸とひとりの男が肩を寄せ合って暮らす日々。
本当にいろいろなことがあった。苦労もしたけど、たくさん笑った。
そんな富士丸に、ある日手紙を書いてみたくなった。
お前と暮らすようになってから、俺はずいぶん変わった。
悩みがなくなったというか、どうでもよくなったというべきか。
お前は俺に人生の転機を与えた犬であることだけは間違いない。
そしてそんなお前と暮らしている時間がすごく貴重なものだと思っている。
だから、この貴重な時間が続いている間に、お前に手紙を書いておこうと思う。
お前が読むことはないだろう。
だけど、今お前と暮らしていることを書き留めておきたいと思う。
富士丸という変な犬と暮らしている、今の俺の気持ちを。



以下に本文より、、、

息子のようで
でも悲しいかな、お前は俺より長生きすることはない。
お前が俺を超えることもない。
永遠に子どものまま、いつか居なくなるのだろう。
それを息子とはいわない。
だから、お前を見ていると、時々無性に切なくなる。
楽しそうに野原を駆け回っていたって、美味しそうに骨をかじっていたって、
そんなお前の姿を見ていると泣きそうになることがある。
だってお前は俺より先に死ぬのだろう。
そんな幸せそうな顔をしていたって、必ず俺を置いて逝くのだろう。



お前の叱り方だって、実はずいぶん調べたのだ。いまどきは叩いちゃいかんだとか、
現行犯でないと叱っちゃいかんとか、いろいろ書かれていてな。
悪いことをした時は目線を合わせず無視するのが一番だと読めば無視、
やさしく「ダメだよ」といわれればそう試してみたけれど、全部駄目だった。
無視すれば、何とか目線を合わそうと背後からほふく前進で近づいてくるし、
やさしく言えばゆるしてもらったと思って大はしゃぎだ。お前、馬鹿だろう。









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読書(あ~さ)」カテゴリの記事

コメント

わあ、いいなあ♪この本。ぜひ読んでみたいです。
きぬえさんが前に紹介してくださった「あしたもいっしょに起きようね すて猫でかおのお話」
も本屋さんでしっかり立ち読みしました~

cukooさん、
おすすめします♪、
図書館でもさほど待たずに借りることができました、(^-^)

「あしたも~、、、」の、イラストを描いている、竹脇麻衣さんは、
あとから聞き知ったのですが、俳優の竹脇無我のお嬢様だそうです。

hikaru先生のお教室でご一緒させていただいたtanakaです。
早速富士丸のご紹介ありがとうございます!
クールな日本男児風イケメンですね。とても温かい文章にもグッと引き込まれました。
海賊が終われば次はこちらを!と今からウズウズしております。

tanakaさん、
富士丸、かっこいいでしょう?、本心温まるとてもいい本です♪
本好きでいらっしゃるんですネ、、、
わたしのイチオシは、このブログの右サイドバー、カテゴリー欄の”大好きな本”に記してあります。
もし、よかったら、ご参考までに、、、(^-^)

いつも、田中さんの手際の良さ、勘の良さに感心しております。
また、ご一緒できるのを楽しみにしております、(*^_^*)

ひとりと一匹、またね富士丸の2冊を読んで・・・
富士丸はかっこいい!ハンサムだけでなく飼い主への信頼をしっかりもっている。それは飼い主の力かもしれないけれどこの二人の無償の絶対的な愛が素晴らしい。
8年前に17年飼っていた雑種犬(推定2才の放棄犬を引き取り)が腕の中で逝ってからペットロスになりその後仔犬からヨーキーを飼い始めましたが疲れた時、どうしようもなく心の整理ができない時など自分勝手ながら犬どころではないことがあります。反省ばかりです。
たかが犬と思う人がいるかもしれませんがやはり家族なんですよね。
いなくなってもいつも心の中にいる、俺はお前のことが大好きだ・・・これだけで全てを物語っています。それ以上の言葉はいりません。涙失くしては読めなかった2冊、いい本に出合えました。
ありがとうございました。

りんさん、
ひとりと一匹の掛け値なしの純粋な気持ちが、
りんさんにも届きましたか、、、

ご紹介した甲斐がありました、、、

こちらこそ、ありがとうございます、(^-^)、(^-^)、(^-^)

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