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2013年10月20日 (日)

百田尚樹著 ”海賊とよばれた男” ★



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内容(「BOOK」データベースより)
敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、なにもかも失い、残ったのは借金のみ。
そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも馘首せず、
旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながら、たくましく再生していく。
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世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。
その石油を武器に変えて世界と闘った男とはいったい何者か
出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル、

『永遠の0』の作者・百田尚樹氏畢生の、本格歴史経済小説。



滂沱の涙、、、
完全に打ちのめされ、読後、しばし呆然、、、
間違いなく、今年ナンバーワンの本。

★★★★★


著者コメントは、、、









【著者コメント】
 
二年前のある日、テレビ関係の友人と雑談している時、「日章丸事件って知ってる?」と訊かれました。
 
知らないと答える私に、彼女が概要を説明してくれたのですが、それは俄かには信じられない事件でした。
 
いまだ戦争の痛手から立ち直れないでいた昭和28年、
 
「七人の魔女」と呼ばれる強大な力を持つ国際石油メジャーと大英帝国を敵に回して、堂々と渡り合い、
 
世界をあっと言わせた「日章丸」というタンカーがあったというのです。
 
興味を抱いた私は早速調べてみましたが、事件の全貌を知るにつれ、
 
驚愕すると同時に震えが止まらなくなりました。
 
そこには現代の日本人が忘れかけている
 
「勇気」「誇り」「闘志」そして「義」の心を持った男たちの姿があったからです。
 
しかしそれ以上に私を驚かせたことがありました。
 
それは、そんな男たちを率いた一人の気骨ある経営者の人生です。
 
その九十五年の生涯はまさしく凄絶としか言いようのないものでした。
 
――なんという凄い男がいたんや!
 
私は「この男を書きたい!」と心から思いました。いや――書かねばならない!
 
この素晴らしい男を一人でも多くの日本人に知ってもらいたい!それが作家としての使命だ。
 
気が付けば、取り憑かれたようにワープロに向かっていました。
 
小説家になって六年、執筆しながらこれほどの充実感を覚えたことはありません。
 
この作品は「小説」という形を取っていますが、登場人物はすべて実在しました。
 
そしてここに描かれた出来事は本当にあったことです。
 
この奇跡のような英雄たちの物語が、一人でも多くの日本人に届くことを心から願っています。



以下、本文より、、、
 
柏井耕一はおよそ才気というものがない少年だった。何を覚えるのも人より遅かった。
 
しかしどんなことでも非常に真面目に取り組み、それに誰よりも粘り強かった。
 
売掛金の回収もいちばん遅かったが、未回収ということは絶対になかった。
 
鐡造は「鈍」というのも商売には必要な要素だということを彼から教えられた。



自分にとって、店主は実業家ではなく軍人であった、と武知甲太郎は思った。
 
国岡鐡造こそ、ローマ帝国を打ち破ったハンニバルもかくやと思わせる猛将だ。そして、
 
この知略と勇気に満ちた偉大なる将に仕えることができた自分は、最高に幸福な兵士であった――。



石油ショックの折に、、、
 
「ガソリンがなければ、車に乗らないで歩けばいい。足はそのためにある。
 
灯油が足りなくてストーブが使えなければ、外套を着ればいい。
 
終戦後は長い間、冬は事務所でも外套を着ながら仕事をしている人がいくらでもいた。
 
終戦直後の苦しみは、こんなものではなかった。




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仙厓和尚、このお方を、この本で初めて知り、
さっそく検索してみて、、、一瞬で虜になりました。







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そして、速攻でチケットをヤフオクで落札、、、
ほんのときどきですが、、、こうしておばさんは、やる気をだします、、、(^^ゞ














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読書(た~わ)」カテゴリの記事

コメント

昨夜、下巻を一気に読み終えました。
”すごい人物”が素朴な感想。
易きにつかず己の信念を貫く尋常ならざるところ驚くべきものあり。
それにしても、事業大成には種々困難あるのは常態としてもこれ程の打ち寄せる波の如くの艱難辛苦を堪え克服。
常人ではないね。このような人物には脱帽しかない。
出光興業の創業者はこのような人物であったことを初めて知りました。
恩人の日田重太郎という人物も驚きですね。
うすっぺらな平等民主主義の今日のせちがらい世にはとても有り得ない人物。
その意味では戦前の経済、社会体制、思想等の方が、懐が深いものがあったと言えるのでしょう。
示唆に富む人物にふれられました。

英明さま、
さすがに文章が上手いなぁ、、、と感心しきりです、(*^_^*)
歴史、経済、生きる力、信念、義の心、、、
いろいろなことを教わった素晴らしい本です、、、

もちろん、私も読みました!
すごくすごく良かったです。
でも…、私は「永遠の0」の方が好きです。

こちらは、どちらかとういうと、「小説」というより
「伝記」ぽい感じがして。

でも、どちらも素晴らしくて、百田さんの取材力には脱帽します。

「モンスター」も読んだんですけど、これがまたエグイ内容で、
「グロテスク」に似た救いようのない絶望感が漂うのですが
とある番組で百田さんが、
「あとは医師免許さえあれば、美容整形やる自信ある」
とおっしゃっていて、それくらい膨大な取材と検証の上で書くんだと
驚きました。

えびふらいさん、
永遠のゼロ、もう最高でしたねぇ、、!!!、(*^_^*)
この本は、出光の創業者がモデルのノンフィクションノベルですから、
またちょっとちがう路線ですよね、、、
ただ、宮部が出てきたのには、ちょっと、、、面食らいましたが、、、

「錨を上げよ」も、驚愕の異色の作品でしたが、”永遠のゼロ”を期待して読むと、外されます、、、(-_-)

”グロテスク”は、私には、星五つの本でした。
もし、自分に女の子がいたら、ぜひ読んでほしいと思いました、、、(^-^)

”モンスター”は、、、そうですか、、、
やっぱり、やめようかなぁ、、、

きぬえさま、ご無沙汰しております。2月のHikaruKitchenでお借りした、この本、読み終えてヒカル先生にお預けしていますので、どうぞお受け取りくださいませ。ありがとうございました。
それにしても、すごく面白かったです、上巻半分くらいから下巻までは一気に座り込んで読んでしまいました。出光興産といえば一昨年に定年退職したオフィスが出光美術館の近くにあり、骨董好きなこととて時々のぞきにいっておりましたが、その骨董を収集した創始者がこのような人物とは初めて知りました。収集品も男っぽい物が多かったです。なんと器の大きな人物だことか、今はそんな人物は見当たりませんね。百田氏の本は初めてですが他も読んでみたく思いました。この本を紹介していただいたお礼といっては恥ずかしいのですが、セヴンカフェででもとチケットを入れておりますのでどうぞお使いくださいませ。またお会いできる機会を楽しみにしております。

かつらこさん、
をを~、、、(●^o^●)
何が嬉しいって、感動を共有できたことです!、
わたしも、完全にトリコになって、↓、行っちゃいましたから~、、、(^^ゞ

http://kinue-m.cocolog-nifty.com/17/2013/10/post-0b58.html


百田さんは、選挙に乗り出していらしたあたりから、どうにも共感できなくなってしまいましたが、
「永遠のゼロ」は、感動の傑作です!、

カフェのチケット、ありがとうございます!、
また、ご一緒できるのを楽しみにしております、、、(*^_^*)


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