« Hikaru Private Cooking Class < 文月 > | トップページ | 拝啓 有権者の皆さんへ (読売新聞より) »

2013年7月19日 (金)

福永武彦著 ”草の花”



518tuhxwj0l__sl500_aa300_t

 



内容紹介
 
研ぎ澄まされた理知ゆえに、青春の途上でめぐりあった藤木忍との純粋な愛に破れ、
 
藤木の妹千枝子との恋にも挫折した汐見茂思。彼は、そのはかなく崩れ易い青春の墓標を、
 
二冊のノートに記したまま、純白の雪が地上をおおった冬の日に、
 
自殺行為にも似た手術を受けて、帰らぬ人となった。
 
まだ熟れきらぬ孤独な魂の愛と死を、透明な時間の中に昇華させた、青春の鎮魂歌である。
 



学生時代に読んで大いに感化された衝撃の書。
ふたたび手にとった正統派純文学のこの本は、、、

「与えられた場所で生きられない人間は、どこに行ったって生きられないよ」

四十年もの間、わたしの心の奥底にしっかりと刻み込まれたこのフレーズに、
再びめぐり会い、
しばし立ち止まって越し方を思い、、、
そして、途中ですが、ここで本を置きました。

こんなにも重く暗い本に夢中になっていた、自分と自分の青春時代を思いつつ、、、












« Hikaru Private Cooking Class < 文月 > | トップページ | 拝啓 有権者の皆さんへ (読売新聞より) »

読書(た~わ)」カテゴリの記事

コメント

懐かしいです。この表紙、そしてこの言葉!
私は何をしてきたのだろう? 忸怩たる思ひと 新しい風が立ったような心地。
そして・・・、あなたの最後の感慨に共感致します。

Taoさん、
やっぱり、さすが、元文学少女♪、(^_-)-☆
この難解な本をご存知でしたか~、、、!

もし、今この本を手にしているお若いお方を見かけたら、
「あなた、ずいぶん難しい本を読んでいらっしゃるのね~」と
思わず声をかけてしまうと思います、、、(^^ゞ

わたしは、途中で本を置いてしまいましたが、
Taoさんなら、きっと、今でも完読できると思います、、(*^_^*)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Hikaru Private Cooking Class < 文月 > | トップページ | 拝啓 有権者の皆さんへ (読売新聞より) »

大好きな本

  • あさの あつこ: バッテリー
  • サガン: なんでも
  • チャンドラー: 長いお別れ
  • ブレイディみかこ: ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
  • ユン・チアン: ワイルド・スワン
  • 三浦 しをん: まほろ駅前多田-
  • 中坊 公平: 金ではなく鉄として
  • 中脇初枝: 世界の果ての子供たち
  • 伊与原 新: 八月の銀の雪
  • 伊坂 幸太郎: 重力ピエロ
  • 住井 すゑ: 橋のない川
  • 冲方 丁: 天地明察
  • 原田 マハ: 太陽の棘
  • 司馬 遼太郎: 竜馬がゆく
  • 吉田 修一: 国宝
  • 和田 竜: のぼうの城
  • 夏川 草介: 神様のカルテ
  • 天童 荒太: 永遠の仔
  • 妹尾 河童: 少年H
  • 宮田 輝: 流転の海
  • 小川 洋子: 博士の愛した数式
  • 山崎 豊子: 沈まぬ太陽
  • 山崎 豊子: 大地の子
  • 山本 周五郎: なんでも
  • 山本文緒: 自転しながら公転する
  • 山田 詠美: アニマルロジック
  • 帚木 蓬生: インターセックス
  • 帚木 蓬生: 三たびの海峡
  • 恩田 陸: 蜜蜂と遠雷 
  • 新田 次郎: アラスカ物語
  • 東山 彰良: 流
  • 桐野 夏生: グロテスク
  • 沢木 耕太郎: 深夜特急
  • 浅田 次郎: 壬生義士伝
  • 浅田 次郎: 中原の虹
  • 畠中 惠: しゃばけ
  • 百田 尚樹: 永遠のゼロ
  • 百田 尚樹: 海賊とよばれた男
  • 石森 延男: コタンの口笛
  • 石田 衣良: 4TEEN
  • 篠田 節子: 長女たち
  • 金城 一紀: GO
  • B・パーカー: スペンサー
無料ブログはココログ