中川右介著 ”坂東玉三郎”
内容(「BOOK」データベースより)
不世出の女形、六代目歌右衛門が劇界に君臨する一九七〇年代、類稀な美を煌めかせ五代目玉三郎は現れた。
三島由紀夫らに見出された彼は、目映い美貌とその才能で、大衆から熱狂的な支持を得る。
一方、女帝・歌右衛門をなお「至高」と讃える劇評家たちは、玉三郎を酷評し、女帝も彼を拒絶し続けた。
かつて伝統と秩序の中で疎んじられた玉三郎は、いま立女形として劇界の頂点にいる。
これは未曾有の奇跡なのだ。彼はいかにして歌舞伎座のトップに上りつめたか―。葛藤と相克の四十年。
歌舞伎好きの母に連れられて何度か歌舞伎座にはお邪魔しましたが、
無知蒙昧な私にはどうにも理解不能でした。
そんなわたしの琴線に触れたものと言えばただ三つ、、、
定式幕の黒・柿色・萌葱の三色が織りなす、えも言えぬ奥深い趣き、、、
幕開けを知らせる拍子木の、空を切り裂き力強く響きわたる析の音と、
そして、到底この世のものとは思えない妖艶な玉三郎のうつくしさなのでした、、、
石井さん、興味深い本のガイドをありがとうございます!、
文中、”揚巻”ってなんだろうと、分からない言葉を
その都度ネットで検索しながら読み進めたおかげで、随分といろいろなことが勉強になりました。
そして、まるで底なし沼のような梨園の世界をほんの少しですが垣間見たような気がしました。
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