ヨシさんの、スズラン
主人の母、ヨシさんが亡くなったのは、平成十二年でした。
こどもが小さいうちはよく泊まりにきてもらっては、
朝まで飽くことなくおしゃべりを楽しんだものでした。
彼女は、、、
彼女は無知な田舎者でしたが、
人間としての格が、わたしなぞ、その足元にも及ばないほど、上、でした。
いつも謙虚でつつましく、柔らかな笑みを絶やすことはありませんでした。
非常に賢く、そして、とってもかわいぃお方でした。
たいていは、わたしが一人で、馬鹿なワンマンショーを繰り広げていましたが、
たまに彼女が口を開くと、その話は、頭の下がることばかり・・・
カメラ好きが高じて、脱サラして写真屋を始めた義父。
彼は自分で掘っ立て小屋を建て、油紙を張り、ペンキをぬり、看板を作りました。
・・・、とはいえ、昭和20年代の終わり頃、田舎での話、
まだ、カメラを個人で所有して、現像を頼むような客など、それ程いる筈も無く、
しばらくして米軍基地の米兵が唯一の顧客となり、
生きる為に、片言の英語を覚えて、糊口をしのいでいたとか・・・
いつも、わたしのバカ話を、
目を輝かせて喜んでくれたヨシさんは、もうこの世にはいないのでした、、、
彼女が株分けしてくれたスズランが今年もたくさんの花を咲かせました。
木の下のような、木洩れ日の当たる場所を好み、病気も虫も無縁ですが、有毒植物です。
食べちゃいたいくらいかわいいのですが、、、決して、食べないで下さい、
® 前にもアップしたことのあるリユース記事でした。
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