中田永一著 “くちびるに歌を” ☆
内容(「BOOK」データベースより)
拝啓、十五年後の私へ。
中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた―。
読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュアな青春小説。
よく本を借りる市民図書で見かけて、
本屋大賞にランクインしてた本だわと、何気なく手にとり、
ただ、漫然と読み始めましたが、間もなくトリコになりました。
彼、彼女たちの青春が、とてもさわやかで、ざわついていた気持ちが波に洗われるようです。
全編を通して、「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」の、
美しいメロディラインが脳裏にリフレインしていました、、、
うつくしい柏木先生が、アンジェラ・アキに重なります。
そして、見事なエピローグに、涙しながら脱帽です。
著者のほかの本が読みたくなる、素敵な一冊。
★★★★☆
そして、読後は、この詩が、、、
心に太陽を持て
嵐が吹こうが、雪が降ろうが、
天には雲
地には争いが絶えなかろうが
心に太陽を持て
そうすりゃ何が来ようと平気じゃないか
どんな暗い日だって
それが明るくしてくれる
唇に歌を持て
ほがらかな調子で
日々の苦労に
よし心配が絶えなくても
唇に歌を持て
そうすりゃ何が来ようと平気じゃないか
どんな寂しい日だって
それが元気にしてくれる
他人のためにも言葉を持て
なやみ、苦しんでいる他人のためにも
そうして何でこんなに朗らかで
いられるのか
それをこう話してやるのだ
唇に歌を持て
勇気を失うな
心に太陽を持て
そうすりゃ何だって
ふっ飛んでしまう
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