佐藤あつ子著 “昭 田中角栄と生きた女”
内容説明
朝日新聞「天声人語」(2012年3月25日付)、
週刊文春「阿川佐和子のこの人に会いたい」(2012年3月29日号)、
週刊現代モノクログラビア(2012年3月31日号)に取り上げられ、話題沸騰!
なぜ母は、私を生まなければならなかったのか--。
「越山会の女王」と呼ばれた母・昭とオヤジ・田中角栄が、娘の私に遺してくれたことはいったい何だったのか。
二年前の3・11に逝った母。その三回忌を前に、「激動の昭和」を懸命に生きた父母の素顔を娘が綴る。
金にまみれて失墜した総理大臣、田中角栄。
でも、わたしは、なんとなく彼が好き。
最高権力者の周りの人間の悲哀が垣間見える一冊。
彼に関する本を、もっと読んでみたくなりました。
★★★☆☆
以下に、本文より、、、
父、角栄との思い出を、母が語る、、、
運命の五分。白山下の料亭の一室で、田中はしみじみと言った。
「きょうは二月二十三日か。また君のお母さんの命日だなあ。ほんとに不思議な因縁だ。
俺と君が初めて会ったのもお母さんの命日だったし、こうして会えたのは、
死んでも死にきれないで君のことを心配していたお母さんが俺に君を託したんだよ」
それから三十余年、田中は毎年二月二十三日には必ず二人だけで食事にさそってくれた。
病気で倒れるまで、一年も欠かすことなく
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