和田 竜著 ”のぼうの城” ★
®
『内容(「BOOK」データベースより)
時は乱世。天下統一を目指す秀吉の軍勢が唯一、落とせない城があった。
武州・忍城。
周囲を湖で囲まれ、「浮城」と呼ばれていた。
城主・成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ、泰然としている男。
智も仁も勇もないが、しかし、誰も及ばぬ「人気」があった―。 』
「この城、敵に廻したが間違いか」
賢なのか、愚なのか、、、でくのぼうとよばれる城代の、
その誇り高き、希代の将器が次第に明らかになってゆきます、、、
子供のころは、夢中になって読んだ歴史小説ですが、久しぶりに手にしたこの本は、
案の定、難解な人名やらが並ぶ出だしに、思わずくじけそうになりました。
ところが、、、、
今、ここに、剛毅な武将たちが隣に居るような、生き生きとした描写で、
あっという間に、小田原の陣へと、読む者を誘い込み、
涙と笑いで虜にして、もう、読み終えるまで、朝が白々と明けるまで、
放してはくれないのでした、、、
重厚な歴史小説をお望みの方には、やや物足りないかもしれませんが、
わたしには、近年最高、最上の一冊でした。
本の再読はめったにしないわたしですが、手元に置いて、何度でも読みたい一冊です。
映画化するとか、しないとか、、、
はたして、この底知れぬ男をいったい、生身の、だれが演じるのか、、、
★★★★★
® 2009年3月にアップしたリユース記事です。
PS. 原作を読んでストーリィが分かってしまうと、興味がなくなってしまうので、
映画はあまり観ないのが常ですが、
・・・、この映画は、観てみた~い!、
12/19追記
・・・ってことで、がぜん張り切って映画を観に行って参りました。
思わず爆笑すること、数知れず、、、
キャスティングもよくて、楽しめました。
が、しかし、、、
やはり、水攻めのシーンは、つらかった、、、
野村萬斎、あっぱれ!
演技力といい、踊りのシーンといい、さすがのひとこと、、、
なにより、声がいい。
・・・だけど、わたしの、のぼう様じゃ、なかった、、、
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こんばんは^^
はたして、野村萬斉演じるのぼう様は、きぬえさんを納得させることができるのでしょうか?
ぜひ感想をお聞かせください!
投稿: Bell tree | 2012年11月26日 (月) 20:12
先日ラジオで番組宣伝でしょうか、野村萬斉がゲストの番組を拝聴致しました。
あまりよく存じ上げなかったのですが、野太いお声とかざらぬお人柄に、、すっかり魅了されました、、、
映画を観てみたいと思ったのは、それが、きっかけです、、、(^-^)
投稿: きぬえ | 2012年11月27日 (火) 06:31
映画、見ましたよ。
息子が見に行って「ものすごくおもしろかった!!!」と言うので、普段映画館に行かない私も
見てしまいました。
もともと野村萬斉さんが大好きなんです。
原作を読んではいないのですが、あの役はあの方にしか演じられないのではないでしょうか。
2時間半という長い映画でしたが、あっという間でした。
投稿: えびふらい | 2012年11月28日 (水) 23:03
えびふらいさんのおススメとあれば、ますます観に行きたくなりました~!、
原作も、機会がありましたら、ぜひ~♪、
えびふらいさんとは、感動のツボが似ているので、、、(*^。^*)
投稿: きぬえ | 2012年11月30日 (金) 09:01
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
投稿: 職務経歴書 | 2012年12月 2日 (日) 16:41
これはこれは、、、
ようこそ、、、ありがとうございます、(^-^)
投稿: きぬえ | 2012年12月 2日 (日) 19:58