酒見賢一著 ”墨攻“ ☆
内容(「BOOK」データベースより)
戦国時代の中国、特異な非攻の哲学を説き、まさに侵略されんとする国々を救援、
その城を難攻不落と化す謎の墨子教団。
その教団の俊英、革離が小国・梁の防衛に派遣された。迫り来る敵・趙の軍勢は2万。
梁の手勢は数千しかなく、城主は色欲に耽り、守備は杜撰であった。
果たして革離はたった一人で城を守り通せるのか―
史実を踏まえながら奔放な想像力で描く中島敦記念賞受賞作。
わずか200ページに満たない、この小さな薄い本が、
驚異的な力強さで、読むものを圧倒します。
一種異様な、異色の、見事な一冊。
★★★★☆
墨子は「一人を殺せば単なる犯罪者だが、戦争によって多くを殺せば英雄である」という警句を
二千年も前に憤激とともに吐き出しているのである。
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