酒井亮著 ”台湾人にはご用心!“
内容紹介
東日本大震災に200億円超の義捐金を送ってくれた台湾。
その「なぜ?」を、わかりやすく面白く、そして楽しく解いた本。
1.台湾人は、どのくらい日本(人)が好きなのか?
2.台湾人の陽気な日常は、あなたの常識と想像を超える。
3.台湾人はパンダに無関心だ。では、どんな動物が好きなのか?
台湾人を中国人と同じだと思っている人がいたら、それは世紀の大間違い!
1.台湾人は中国人ではない、いくつもの根拠。
2.北京語で用が足りると思っていてはいけない。台湾語が主役だ!
3.だから付き合い方にも、こうした注意が必要。
著者は元・共同通信の記者で、今は台湾在住10年の国際ジャーナリスト・45歳。
この人のアジア観は鋭く、注目に値する。
1.日本の右翼も左翼も、大きな勘違いをしている。時代遅れだ。
2.台湾人は「靖国神社」の日本が好きなのではない。
3.華人圏の強大国としての台湾をしっかり見つめよ。
世界一日本びいきな人たちの素顔に迫る。爆笑現代台湾人像。
新聞広告を見て、図書館に予約を入れたものの、
順番が来て取りに行ったとき、萌え系の表紙を一目見て、違う本を借りたのかも、と
思わずその場で返しそうになってしまった、
おばさんには、ジャケ不買になりそうな、一冊。
でも、読んでみると~?!、
何故、台湾がこれほど日本に好意的なのか、ばかりではなく、
グローバルな視点から、日本を、日本人を見つめなおすことができる一冊。
★★★☆☆
以下本文より、、、(私自身の備忘録として)
東日本大震災をわがことのように報道していた、という台湾。
台湾からの義損金は、なんと200億にもなったという。
しかも、単に日赤に一括して事務的に贈るというだけではなく、
対象を具体的にピンポイントで指定している、
例えば、福島原発の鎮火が話題になった際には「東京都消防局」宛てだったり、とか、、、
台湾からの義損金のかなりの部分は直接宛先に贈られているから
確実に届けられているともいえる。
笑ったのはブロークン日本語。
コンセントは、「ユソセソト」
口当たりがいいレモンクッキーは、「口当たっがい、レモソクーキ」
シャンプーは、「ツセソプー」
また、新しい食べ方は、「新は法を食べる」
マレー系の台湾人は過去のことはどうでもいいという傾向が強い。
中国人はあくまでも悪意なロジックがあるのだから、
相手のミスや弱点を徹底的に指摘してつるし上げるような気持ちで臨めば、
決してうまく付き合えないわけではない。米国人はそうしている。
だから、中国と米国は意外に相性が良いのだ。
現在の台湾では、日本人と米国人は、いわば、“一等国民”であり、
なにかと優遇され、下に置かれない。
我々日本人は、神経質になりすぎかも、、、
日本が世界でも突出して潔癖すぎて、生真面目すぎて、
システムが完全に整いすぎているだけのこと。
台湾人は、本当に日本(人)が大好き-----ただし、”今“の日本(人)
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