ウォルター・アイザックソン著 ”スティーブ・ジョブズ“ ☆
神格化されているスティーブ・ジョブズの伝記は、
よくある偉人伝とは違い、死を覚悟した彼が子供たちに
ありのままの自分を伝えたいと思い立ち、プロデュースした一冊。
一切の口出しなしで、、、
思い通りにならないとしくしくと、あるいは泣き喚くジョブズ、
幼馴染の友達も突き放す冷酷なジョブズ、
ナンバープレートをつけないメルセデスを乗り回し、
自社のCEO専用駐車場は要らないと拒否して、身障者用のスペースに平気で停めるジョブズ、
他人のアイディアも自分の物のように自慢げに披露して平気なジョブズ
美意識が、こだわりが、強すぎて家具が買えないジョブズ、
・・・家にはマットレスがあるだけ、、、
酸素マスクのデザインが気に入らないと外そうとするジョブズ、
・・・このある意味異常ともいえる鋭利な美意識には、千利休が思い浮かびました、、、
それでも、きらいかと聞かれて、嫌いとは答えられない魅力の持ち主、ジョブズ。
何故って、彼には、悪気はない、、、
伝説のプレゼンテーション、、、
アップルの時価総額、約47兆円は、なんと、日本の国家予算の半分強!
しかも、手元資金は、8兆円、、、!
なぜ、iPod が、SONY ではなかったのかが分かる驚きの一冊。
★★★★☆
彼は、神か、悪魔か、それとも、、、
・・・、それとも、これは、巷で言われる自己愛性人格障害の為せる業なのか、、、
ウィキペディアより「自己愛性人格障害」
「自己の重要性に関する誇大な感覚」
「限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている」
「自分が”特別”であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達にしか理解されない、
または関係があるべきだ、と信じている」
「過剰な称賛を求める」
「特権意識、つまり、特別有利な取り計らい、
または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する」
「人間関係で相手を不当に利用する。つまり、自分自身の目的を達成するために他人を利用する」
「共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気付こうとしない」
「しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む」
「尊大で不遜な行動、または態度」
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