小川洋子著 ”猫を抱いて象と泳ぐ”
内容紹介
伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの、
ひそやかな奇跡を描き尽くした、せつなく、いとおしい、
宝物のような長篇小説
著者の、“博士の愛した数式”に、すっかり心を奪われたものの
続いて読んだ、“ミーナの行進”には、疑問符が、、、
そして、三冊目のこの本。
熱烈なファンの圧倒的な支持、小川ワールド全開。
だが、しかし、、、正直わたしにはわからない、、、
なぜ、なぜ、なぜ・・・?
★★☆☆☆
それでも、格別に心に残ったのは、このくだり。
この未曾有の厄災の時、ひときわ胸を打たれます、、
(以下本文より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キングは村の長老、
他の誰も知らない法則や伝承や教訓を知っていて、
世の中を救う力を持っている。
ところが何百年生きているのかわからないほどの老人だから、
あまり大きく動き回れない。
自分の升目の隣に一歩、どうにかよろよろ移動できるだけなんだ。
そして村の若者たちは協力し合って長老の知恵を守る。
若者たちはそれぞれ異なる役割を背負っている。
八方好きな方向へ行ける者もいれば、天空を飛べるものもいる。
皆、互いを補い合いながら、自分に与えられた使命を果たす。
偶然が勝たせてくれるんじゃない。
与えられた力をありのままに発揮した時に、勝てるんだ。
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私も小川洋子さん大好きなので、「ミーナの行進」もこちらの「猫を抱いて象と泳ぐ」もツボだったんです。
特に「猫を…」は小川さんらしい内容で、でもその分だけ何となくここはどこ?いつのこと?みたいな話ですよねぇ。(^^ゞ
だから好き嫌いあるかもしれませんね。
もしまだ小川さん駄目だわ~ってなっていなかったら、「薬指の標本」「密やかな結晶」あたりもおすすめです♪
投稿: 楽子 | 2012年1月19日 (木) 17:17
この本を読んでいて、「ブリキの太鼓」を思い出しました。
なんだか、苦しくて、悲しくて、、、
こういうお話は、苦手なんです、、、
じつは、、、小川さんはもういいかな、と思いかけていたんですが、
「薬指の標本」「密やかな結晶」、読んでみます!、(*^_^*)
ありがとうございます♪
投稿: きぬえ | 2012年1月19日 (木) 19:59
こんばんは^^
この本、出てすぐに購入して読みました。
やはり『博士の愛した数式』があまりにもよかったからです。
ハードカバーを買うことは滅多にありません。
数学に強い作家さんなんだろうな~、と感心しましたが、その後手に取った本はありません。
投稿: Belltree | 2012年1月21日 (土) 23:50
>『博士の愛した数式』があまりにもよかったから、、
わたしもです~!
すっごく、感動しました、、、
チェスのことは、素人じゃない、やはり、
相当の達人のなせる業と感じ入りました、、、
私は、ほとんど本を買うことはないんです。
料理の本も、手芸の本も、みんな、図書館です。
そして、これは!と思う本(ハードカバー)を買っております、(^^ゞ
投稿: きぬえ | 2012年1月22日 (日) 12:12