林真理子著 ”下流の宴” ☆
内容紹介
それなりの教育を受け、平穏な家庭を営む主婦由美子の悩みは、
20歳になる息子が中卒で定職をもたないこと。
格差社会の現実を描く最新長編。
著者の本は、何冊か読んでみたものの、いづれも主人公が、
好きになれないというか、苦手なタイプばかりで遠ざかっておりましたが、
しばらくぶりに手にとったこの本には、夢中になりました。
タマちゃんが好きになって、応援しながら、、、
翔くんは、なんだか、次男に重なり、他人事とも思えず、、、
人と張り合って誰かと自分を比べていては、決して、シアワセにはなれない。
誰かに勝ったと有頂天になっても、それは、ほんの一瞬。
すぐに茫漠とした空しさに襲われる。
負けたら負けたで、その人を人知れず妬んでは、苦しむことになる、、、
勝っても負けても、、、ろくなことがない、、(>_<)
シアワセは、、、
幸せは、自分の感じ方。
どんなに、小さなことでもいい。
くだらないことでも、いい。
好きなことに夢中になっているひとが、しあわせな人だと思うのです。
★★★★☆
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