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2011年4月28日 (木)

千 宗屋著 ”茶”―利休と今をつなぐ”





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内容(「BOOK」データベースより)
 
茶を「礼儀作法を学ぶもの」「花嫁修業のため」で片付けるのはもったいない。
 
本来の茶の湯は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の
 
全領域を駆使する生活文化の総合芸術なのだ。
 
なぜ戦国武将たちが茶に熱狂したのか。
 
なぜ千利休は豊臣秀吉に睨まれたのか。
 
なぜ茶碗を回さなくてはいけないのか。
 
死屍累々の歴史、作法のロジック、道具の愉しみ―利休の末裔、
 
武者小路千家の若き異才の茶人が語る、新しい茶の湯論がここに。


がさつでズボラなわたしには無縁な、遠いあこがれ。
 
みごとなプロローグで読む者を、深遠な茶の世界へと誘います。
 
見知らぬ憧憬の世界をわかりやすく垣間見せてくれる一冊。
 
ただ、後半やや冗長な印象が、、、

★★★☆☆
 
以下、本文より、





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




忠孝五常
目上の人への忠義や親への孝行の心を磨き、
質素倹約に基づく生活を行い、欲を出して家を広げようとすることなく
自らの分をわきまえて、、、

まず自分自身としっかり向き合う機会を作るところに茶の湯の原点があり、
それこそが禅と共通する部分ではないかと思うのです。

「けだし兵法者は、勝負を争わず、強弱にかかわらず・・・」
といった沢庵和尚の言葉に代表される、
強弱勝敗を問わず、限界まで実力行使を抑制することが
「最強」に通じるとする矛盾をはらんだ武道の理念を
まったく体得していない「武人」も数多く存在したことでしょう。
武人とは生々しく武によって立つ者の謂いなのです。






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読書(あ~さ)」カテゴリの記事

コメント

秀吉に愛され、秀吉に睨まれた理由。。。
この本じゃなくて、読んだことがあるんだけど、
どっちもどっち、、、って思ったよ!(爆

茶道の心得って、ほとんどないのね
深い、、って思う反面、あんなに器や匙について見栄を張る必要あるのかな、って思ったり。
褒めあうことも「しらじらし~~!!」って思っちゃうのよね、、、

みえこ、
>褒めあうことも「しらじらし~~!!」って思っちゃうのよね、、、

・・・、う~ん、、たしかに、、、
でも、みんなそうなんじゃないのかなぁ、、、
友達に、
「ブログやってる人たちって、気持ち悪いよ、みんな、褒めっこしちゃってさ、、、」
って、言われたことあるけど、わたしだって
誰かに、褒めてもらいたい、認められたいって気持ちがあるから、
こんな一銭にもならないことやってるわけだし、、、(-.-)

確かに。。。
でもさ、自分の日記にもなってるよ

たまに「今日は何を作ろうかな」って思った時、
去年のブログ見ると献立のヒントになったり

この時、娘がこうだった、あーだった、って思い出したり♪

みえこ、
そうなんだよね~♪
備忘録になるし、新しいレシピ開拓するのだって、
美味しかったら、ブログにって、思うからだし、、
そして、その結果、褒めてもらえるとすごくうれしくって、
また、何か作ろうって動機になるし、、(^_-)-☆

お茶の世界は、それとはまた比べ物にならないくらいに深いよ、、、
客をもてなす、それは、究極の思いやりの世界。
そして、理に適った美しい所作、
研ぎ澄まされた審美眼、、、
まぁ、それは、それは、がさつでずぼらなわたしには、
まったく無縁で、だからこそ、遠い、あこがれ、、、
(*^。^*)

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