森見登美彦著 ”有頂天家族” ☆
『内容紹介
第20回山本周五郎賞受賞第一作。
著者が「今まで一番書きたかった作品」と語る渾身の作。
偉大なる父の死、海よりも深い母の愛情、おちぶれた四兄弟
……でも主人公は狸?!』
読み始めてすぐに、う~んん?、、たぬきか~、、、
この手の本、苦手かも~、、、と思いながらも、次第に、、、引き込まれました!
仲良く、楽しく暮らすことの大切さを、
この本は、笑わせながら、しみじみと教えてくれます。
うちの子たちに読んでほしい、素晴らしい、一冊。
★★★★☆
以下に、本文より転記します、、、↙
俺はこれまでにやりたいことはすべてやり、子どもたちも大きくなった。
・・・残された日々は天恵である。つまりは儲けものである。
「兄ちゃん、珈琲も牛乳も美味しくないのに、珈琲牛乳はなぜ美味しいの?」
「それは相乗効果さ」
「ソージョーコーカってなあに?」
「運命の出会いということだ。そうなると何でもうまくいくものだ」
「面白きことは良きことなり!」
「狸界にはいけすかん狸もいるし、
おまえはまた頭の固いところがあるから、喧嘩をすることも多いだろう。
だが、一匹の敵を作るときには一匹の友を作らなくてはいかん。
五匹の敵を作るときには五匹の友を作らなくてはいかん。
そうやって敵を増やしてゆき、いつか狸界の半分を敵に廻しても、
かたわらを見ろ、お前には三匹の弟がいる。
これはたいへん心強いことだ。それがおまえの切り札となる日が必ず来る。
俺が常に哀しく思うのは、その切り札を自分が持たないことだ。
俺は弟を信頼せず、弟は俺を信頼しなかった。
俺たち兄弟が相争う中になったのはそのためだ。
血を分けた者が敵となるとき、それは最大の敵となる。
だからおまえたちはつねにたがいを信頼しなくてはいけない。
兄弟仲良く!、忘れてはいけないよ。兄弟仲良く!
なにしろ、おまえたちには、みんな同じ「阿呆の血」が流れている」
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おもしろそう~~!
きぬえさんの紹介する本って
私の趣味とあっている気がします(^^)
読んでみたいわぁ~。
投稿: さとちん | 2011年2月22日 (火) 22:23
この本は今なら図書館でも10番前後で借りることができます、(^-^)
もし、購入なさるなら、”天地明察”をおススメします!
これは、ご家族で楽しめるすばらしい本です~、ヽ(^o^)丿
我が家は私しか、本を読む人間はいないんですが、
それでも、買っちゃいました~、、、(*^_^*)
投稿: きぬえ | 2011年2月23日 (水) 09:05