三浦しをん著 "月魚” ☆
内容(「BOOK」データベースより)
古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で、同じ業界に身を置く瀬名垣。
二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた。
瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる、古書界の嫌われ者だったが、
その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育った。
しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていく…。
透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。
月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。
町田の古書店 でアルバイト経験があるという著者の本領発揮の一冊。
つぎつぎと本が死んでゆく、といわれるなか、わたしには、まったく無縁な、
見知らぬ古書の世界を興味深く読みました。
”店にあるときの古本は静かに眠る。
これらの本を書いた人間たちは、すでにほとんど全員死者の列に連なっている。
ここに残されているのは、この世にはもう存在していない者たちの、ひっそりとした囁き声だ。”
ゆったりと流れる透明な時間に、ひそかにただよう倒錯の気配。
それは、、、ひと、それぞれ、、、好悪の分かれるところだと思います。
★★★★☆
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きぬえおはよう
う~ん、ブックオフに並んでたら読んでみようかなってところですかね。
投稿: 宍戸えり | 2013年3月10日 (日) 09:43
たしかに、評価の分かれる一冊だと思う、、、
わたし的には、”神去なあなあ日常”より、面白かった、、、(*^_^*)
投稿: きぬえ | 2013年3月10日 (日) 10:40