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2010年11月 4日 (木)

近江商人 こころの書



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江戸時代に財を成した近江八幡商人の屋敷が立ち並ぶ、新町通りの風情ある古い町並み、、、
近江商人のこころがまえは、わたしの価値観とぴったり一致する。
それは、たぶん、父の書棚の本から学んだ知識なんだと思う。
これを読みながら、わたしの礎はここから来ているんだ、、と、しみじみと思いました。
以下の文は、ウェブサイトより、、、






 

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しまつしてきばる
きばるは働く、しまつは節約の意味ですが、
食べるものを食べず、着るものも着ずに無我夢中に働くという意味ではありません。
中井源左衛門(五個荘商人)は「金持ちになるのは決して運ではなく、
酒宴、遊興、贅沢をせず、ひたすら長生きと始末することを心掛けて
商いに励むことが、五万・十万両の金を溜める唯一の方法であり、
貪欲な投機的商いは先祖の加護や自然の道理に見放され、結果的に成功には結びつかない。

しかし、始末することとケチとは全く別のもので、ケチでは金持ちになれない。
社会のために大枚をはたくときははたくが、
無駄な金は使わず、世のため人のために生きる金を使い、
飲むときは飲み、遊ぶときは遊ぶが、節度を持つことが必要で、
金持ちになるためには、常に始末の心を忘れず、
奢りの心を戒めなければならない」と記しました。

小野善助(高島商人)は、
「人はどこで生活するにせよ、思いやりの気持ちがなければ暮らしがたいものであると考え、
 常に相手の身に良かれと心がけ、自分の奢りのためには一銭も使わず、
 無限にある水といえども無駄にしないほどに始末をし、
 贅沢と自惚れにおちいることを警戒し、精勤と始末に徹して、
 北陸や東海地方を行商して、ついに奥州盛岡に開店することができた」と述べています。






 

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三方よし
「売り手よし、買い手よし、世間よし」を表します。
売り手と買い手の双方だけの合意ではなく、
社会的に正当な商いや行商先での経済的貢献を求めています。
古くから、企業の社会的責任を果たしてきた近江商人を象徴する言葉です。






 

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陰徳善事(いんとくぜんじ)
陰徳とは、売名行為の類ではなく、人知れず人の為になるような行為を言います。
近江商人が行ったものには、神社仏閣への寄進、橋の架け替え工事や
常夜灯の整備、学校建設への寄付、等々、数多くあります。
塚本定次・正次兄弟(五個荘商人 現:ツカモト)は、
大規模な植林工事を行うなどして治水・治山の父ともよばれ、
偉大な商人として勝海舟は「氷川清話」に記しています。






 

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質素倹約
近江商人は、財の豊かさに見合う、人格・教養・礼儀作法・人間形成を強く求め、
奢ることは即ち身を滅ぼすことに繋がると子孫へ戒めています。
八幡商人の中にも、市田清兵衛は、
 「互いに申し合わせ質素守るべく候事」、
中村久兵衛は
 「諸親類別家に至るまで、身分不相応なる普請を致し、
  又は人並みにすぐれ美麗なる衣服を着用致し候者あらば、
  相互に申し合わせ差留め申すべき事」
 「別家の内、家業を粗略に致し、酒宴、遊芸を好み、身持ち溺堕なる者これあり
  候は同じ、早速意見を加え、もし用いざるにおいては出入り差留申すべき事」
と記しています。



さらに、、、



 






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勤勉・実直
小林吟右衛門(湖東商人 現チョーギン)は、
「小商人であっても、世の中の一員としての自覚を持ち、不義理や迷惑をかけないように、
 絶えず周囲や世間の人達のことを思いやりながら、懸命に働けば、
 立派に一人前の商人として認められ、やがて相当の資産を築くことが出来る」と記しています。

最初から欲にかられて大商人になってやろうと意気込むことより、
常に人の立場や周囲世間への配慮を怠らず、社会の役に立つという信念をもって、
ひたすら働くことが立派な商人への近道だったといえます。 
外村与左衛門(五個荘商人 現:外与)でも、
「顧客の望むときに売り惜しみせずに売り渡し、安値で販売したことを
 悔やむぐらいの商売ならば顧客との末永い取引が出来る」、と述べています。






 

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商人の本務
商人に必要なのは才覚と算用と言われます。
しかし、近江商人は巧妙な計算や企てを良しとせず、
世の中の過不足を補い、需要と供給を調整することを本務としています。
伊藤忠兵衛(湖東商人 現:伊藤忠商事・丸紅)は
「利真於勤」(りはつとむるにおいてしんなり)を座右の銘としました。
これは、投機商売、不当競争、買占め、売り惜しみなどによる
荒稼ぎや山師商売や政治権力との結託による暴利ではなく、
本来の商活動に励むというのが「勤」の意味であり、
その預託として得られるのが利益としています。






 

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うだつ
新町通りの江戸末期から明治にかけて建てられた家々は、
屋根に防火用の壁である「うだつ」をあげています。
豪商の邸宅では家を火災から守るために、屋根にうだつをあげました。
うだつを上げるためにはそれなりの出費が必要だったことから、
これが上がっている家は比較的裕福な家に限られていた。
これが「生活や地位が向上しない」「状態が今ひとつ良くない」「見栄えがしない」
という意味の慣用句「うだつが上がらない」の語源のひとつと考えられている。
当時の佇まいを残す家並みの塀越しにのぞく「見越しの松」が
通りにひときわ風情を添えています。


                        今宵のお宿は、あこがれの伊根の舟屋

 

 

 

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コメント

きぬえさん

おはようございます!!すてきなご旅行ですね。きぬえさんが見てこられた景色同様、この言葉も商人というよりかつての日本人の美徳を表しているような気がします。いい言葉を教えてくださってありがとうございます。

もずさん同様・・・・・
きぬえちゃんの旅行記は
写真といい、記事といい、
≪良いこと≫を教えていただいた気持ちになります
ありがとうm(_ _)m
プラチナ色の世界
心が豊かになったブログでした

もずさん、
この長い記事を読んでくださっている方がいらっしゃるんですね~、、、
そのことに、感謝です、、、
お目にかかったこともございませんが、
こちらこそ、ありがとうございます、、、m(__)m

たつのくん、
いつも、コメントありがとう、、(^-^)
久しぶりの旅行に、ついうれしくて、長々と、、、(^^ゞ
・・・、あとすこしですので、
もうちょっとだけ、おつきあいくださいませ~、、

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