森田誠吾著 "魚河岸ものがたり” ☆
だれもがかしと呼ぶ隅田河口のまちに、ひとつの秘密を抱いた青年が住みついた。
そこに住む人にとって、「どこの誰」より「どんな誰か」が大切なまち。
そんなまちの心優しい人々とともに彼は暮らし、
〈秘密〉から解放される日の来るのを待っていた。
心ならずも魚河岸の町に身をひそめた青年と、
まちの人々との人間模様を、感情こまやかに描き出した長編小説。
直木賞受賞作1985年 第94回
直木賞を読もうシリーズで手にしました。
この受賞作は、面白い本がたくさんあって、おススメです。
ちょっと古い本ですので、
”花まんま”と合わせて図書館で、すぐに借りることができました。
素晴らしいプロットにぐいぐい引き込まれてゆきます。
活き活きとした築地の人々の暮らしぶりが、
すぐ目の前に広がり始め、その篤い人情に幾度も涙が頬を伝います。
それだけに、ただ一点、この主人公の<秘密>だけが、、、惜しい、、、
★★★★☆
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