小川 糸著 ”食堂かたつむり”
■おすすめコメント
恋とともに何もかもを失い、
そのショックで声まで失くした倫子は、ふるさとに戻り、小さな食堂を始める。
お客様は一日一組。
食堂は次第に評判を呼ぶように…。
読み始めて間もなく、これは、
滅多にめぐり合えることのない、素晴らしい一冊だという予感にふるえました、、、
以下、本文より、、、
店の名前に、食堂かたつむりはどうかしら、とひらめく。
ロールケーキのようにくるんとふとんに包まったまま、ひとり指を鳴らす。
あの、ちいさな空間をランドセルみたいに背中にせおって、
わたしはこれから、ゆっくりと前に進んでいくのだ。
・・・、摘んできた山ぶとうを丁寧に洗って煮つめ、パルサミコ酢の仕込みにかかった。
完成するのは、十二年後。どんな味に生まれ変わるのか、目を閉じて想像してみる。
・・・が、、しかし、、、読み進むうち、
倫子が頭を丸めるあたりで、一抹の不安がよぎり、それは、徐々に膨れ上がり、、、
・・・、しまいには、、、なんだか、とっても、残念なきもちに、、、、
★★☆☆☆
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「新刊本」コーナーにあって2年前くらいかな、読んだわ。後味のいい1冊だった。
今、読んでる本が超エグイから余計、そう思うのかな(笑)
投稿: みえこ | 2010年8月19日 (木) 18:53
そうなのよね、、これ、映画化もされてたよね、、、
ただ、わたしは、、、
↑に書いたとおりで、後味がいまひとつだったの、、、
なんだか、病んでるように思えて、、、(-.-)
投稿: きぬえ | 2010年8月20日 (金) 09:00