泉 流星著 ”僕の妻はエイリアン ”
副題--「高機能自閉症」との不思議な結婚生活
[要旨]
しばしば噛み合わなくなってしまう会話。
「個性的」を通り越し、周囲の目を忘れたかのような独特の行動。
ボキャブラリーも、話題も豊富な僕の妻だが、
まるで地球人に化けた異星人のようだ…なぜ?
じきに疑問は氷解する。彼女はアスペルガー症候群だった。
ちぐはぐになりがちな意識のズレを少しずつ克服する夫婦。
自閉症スペクトラムの日常が、じつに詳細に分かりやすく書かれています。
・・・え?、、これ、私のこと?、、、ギクッとしたりしながら、、、そして、
理解することの大切さなど、いろいろと考えさせられながら、読みました。
けれども、最後の最後に、・・・、驚くべき事実が、、、
ネタバレありの、、、
あとがきによりますと、なんと、著者は夫ではなく、妻ご本人、、、
・・・これには、思わず、声を出してしまうほどに、驚きました、、、
どうりで、理系だという夫にしては、文章がこなれてると思いましたが、、、
次第に腹が立ってきました、、、
優れたネットワーク作りや、料理の才のことなど、
ご自身が書いていらしたとしたら、、と、強い違和感を覚えました。
・・・、そして、最後までなじめなかった、人称代名詞にも、、、
それは、、、わたしには、
”すごい!、すっかり、だまされた~!、参りました!”、と、
その手腕に脱帽し、ある種の爽快感を覚えるものではなくて、、、、
これほどの明晰な自己分析力を、直球で投げてほしかった、と残念に思いました。
★★☆☆☆
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