三島由紀夫著 ”複雑な彼” ☆
内容(「BOOK」データベースより)
森田冴子は、実業家である父と渡米したとき、
機内で見かけた国際線ステュワードの精悍な背中に魅せられてしまった。
だが、その男、宮城譲二は、スパイ容疑を受けロンドンから消えたとか、
傷害罪で保釈中の身だとかいう、物騒な噂が多々ある「複雑な」彼だった。
冴子は、彼に翻弄されまいと、必死で恋心にブレーキをかけるが、やがて2人は恋人同士になり…。
三島が40歳で書いた、青春恋愛小説。
その昔、田宮二郎主演で映画化もされた”複雑な彼”は、
三島由紀夫が、日航のスチュワードをしていた頃の、 安部譲二をモデルに書いた本。
主人公譲二は 金も名誉も欲しがらず、縛られず、
立派な体躯を持ち、様々な言語を操り、世界を舞台に
己の気持ちの赴くままにただ正直に自由奔放に生きている。
一見クールな譲二は、とても魅力的で、三島作品の中では駄作という人もいるけれど、
爽快な彼の生き方に次第に幻惑されてしまうのでした、、、
★★★★☆
・・・ 絶版です、図書館で、、
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絶版なんですね、、、 若いころ読んだ時には
まだモデルの安部譲二さんがメディアに登場する
前だったのですが、数年前に読みなおしたときには
譲二という名前がでるたびに安部譲二さんの顔が
ちらついて困りました。 モデルがいる小説って
いろんな意味でむずかしいよね。でも私この小説
好きです。
投稿: ahbon | 2010年7月15日 (木) 13:08
この本をahbonさんに教えていただいたのは、
もう何年前になるんでしょうか、、
・・・、わたしは、すっかり、安部譲二のファンになっちゃいました~!、
面白い本を教えてくださり、
ほんとうにありがとうございます、、、(^-^)v
投稿: きぬえ | 2010年7月15日 (木) 19:26
きぬえ様
安部譲二さんと言えば、母が昔「塀の中の懲りない奴ら」
(?)を、確か続編もあったような??を読んで
いました。
中のことをいろいろ詳しくなって、話して
くれたのを覚えています。
私も「何かなぁーーー」と思っていたら
、弟に「人によっては誤解されるかもしれ
ないので、やめた方がいいよ!」と注意されて。
母、可笑しいでしょ!?もっと話したかったでしょうに!
投稿: てこ | 2010年7月15日 (木) 22:44
「堀の中の懲りない面々」、
麻布中学出の図抜けた頭脳の持ち主の著者の、
映画化もされた大ベストセラーです、、、
すっごく面白いですよ~!!!、
著者を知る方から聞いた話ですが、
ご本人は、ひとをもてなす天才、だそうです、、、(*^_^*)
投稿: きぬえ | 2010年7月16日 (金) 08:49