白石一文著 ”ほかならぬ人へ” ☆
■おすすめコメント
愛の本質に挑む純粋な恋愛小説。
愛するべき真の相手は、どこにいるのだろう?
「恋愛の本質」を克明に描き、さらなる高みへ昇華した文芸作品。
2010年 第142回 直木賞受賞
表題作と、もう一遍の「かけがえのない人へ」
こちらの出だしは、杳としてつかみどころがない感じでしたが、
この台詞にいきなり、ぐっときました、、、
「あんたもたまにはいいこと言うじゃない。そうなのよ。
私たち女にとって、結婚っていうのは、 言ってみれば悪魔の呪いみたいなもんなのよ。」
そして、この台詞のあたりでは、もうすっかり引き込まれてました、、、
「結婚なんてものは、とりあえず、いまの自分で○と思ってるときにするもんだ。
俺や、あの女みたいに何かを変えようとか、
違う人間になろうとか思ってしちまうとろくなことはない。そういうことだ。」
「ほかならぬ人へ」では、東海さんが好き、だったし、
後者では、黒木が好きになった、、、つまり、わたしの場合、好きな人がいると、
その本が好きになる、という、単純な図式なのでした、、、
★★★★☆
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