三浦しをん著 "私が 語りはじめた 彼は” ☆
不思議なタイトルのこの本は、
プロローグのあまりのグロテスクさに本を置こうかと思いましたが、
ミステリー仕立ての巧みなプロットに、結局徹夜本になってしまいました、、、
大学教授、村川融は、
"肝臓の悪いたぬき"と称される、さえない中年男。
だが、美女才女たちが彼を巡って熾烈な争いを展開する。
浮気、不倫、、、やがて、それは、彼の周りのひとびとを、
その子らをも、ゆっくりと、だが、確実に、蝕んでゆく、、、
因果応報、、、
その底知れぬ恐ろしさ、、、
好き嫌いの分かれそうな一冊ですが、卓越した筆運び、緻密な構成力、、、
三浦しをんさんは、わたしにとって、特別な作家です。
★★★★☆
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種類は違うけど、「怖い」って意味では似たような本を丁度読み終わったところなの
桐野夏生の I'm sorry mama
読んだ?後味の悪い怖い本だった、、、
投稿: mieko | 2010年4月20日 (火) 18:53
この本で怖いのは、初めだけなの、、、
I'm sorry mama、は、読んでない、、、
桐野夏生は、"グロテスク”が大、大、大好きで、”OUT”も良かったけど、
あとは、東京島、アンドス・ムンドス、柔らかな頬、魂萌え、とか、読んでみたけど、、、
わたし的には、、、(-.-)
最近まで新聞連載してた、"優しいおとな"も、
少年が地下で暮らす様子に、息苦しくなって、つらくって、途中でやめちゃったの、、、
投稿: きぬえ | 2010年4月20日 (火) 20:54
昨日、この本絶対買おう!と思って
蔦屋に行ったけれど見つけられなくて(ρ_;)
店員さんに聞けばいいのに・・・
自分で探そうとシャカリキになって
今日こそがんばるぞ
投稿: たつのくん | 2010年4月21日 (水) 09:10
あ~、、もしかして、もう、買っちゃった~?、
体育会系のたつのくんなら、
同じ著者の"風が強く吹いている”のほうを、
強く、オススメしちゃいます~!、(*^。^*)
投稿: きぬえ | 2010年4月21日 (水) 18:46