北方謙三著 ”杖下に死す”
内容(「BOOK」データベースより)
米不足が深刻化する大坂に、ふらりと男が現れた。
幕府お庭番の家系に連なる剣豪・光武利之。
料亭の女将と深い仲になり、
商都の奥深さに魅せられる利之は、また、一人の友を得る。
私塾「洗心洞」を主宰する大塩平八郎の息・格之助。
信じる道を真直ぐ歩む友の姿に、いつしか利之は深く魅かれていく―。
窮民救済を掲げて先鋭化する大塩一党、
背後に見え隠れする幕閣内の政争、そして西国雄藩の不審な動き。
商都の闇がいっそう深さを増す中、幕末の扉を開く運命の日は、
刻一刻と迫りつつあった。
さっそく、図書館に予約して、読んでみました。"独り群せず”の前編です。
切符のいい活き活きとした生前のお勢の様子、また、
図抜けた剣客であった公武がなぜ、料理人になったのか、
その経緯は、無理がなく、興味深く読みました。
けれども、入り組んだ幕府の陰険な駆け引きの世界が、わたしには、いまひとつで、
歴史で習っただけの大塩平八郎の乱も、いまひとつ、、、
やはり、続編の、"独り群せず”の前半部分、
公武とその孫のやり取りに一番心を動かされました、、、
★★★☆☆
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