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2010年1月20日 (水)

北方謙三著 "独り群せず” ☆


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内容(「BOOK」データベースより)
 
幕末・大坂―眠れる獅子、覚醒す。
 
船場に、男が惚れ、女が惚れぬく漢がいた。
 
新撰組が跋扈するなか、筆頭与力は命を賭して大坂の物流を守らんとする。
 
ただ志にのみ殉じる壮絶な男たちの時代に、閑を宿しつづけた場所があった。
 
その名は「三願別荘」。料亭「三願」から隠居し、別亭にて腕をふるう光武利之。
 
乱世の相は商都にも迫り、とうに武士を捨てた利之をも
 
時代の奔流のなかへと飲み込もうとするが…。
 


じつは、時おりメディアで見かける著者が好きになれなかったので、
読んだことはなかったし、読む気もまったくなかった、のですが、、、、
図書室で隣にいた知人のすすめで、断る術もなく仕方なく手にとった一冊。

けれど、この本は、予期せぬ感動にのっけから、わたしをふるわせた、、、
とにかく、泣く、泣く、泣く、、、
浪花節の私のつぼを、完璧に押さえられてる、、、

後半、新撰組が出てくるあたりから、平静を取り戻しました、が、、、。
冷酷な殺人鬼として描かれる、土方歳三にあだ討ちを、と願うものの、、、
いや、駄目だ、確か、このひと、北海道で死ぬんだもん、、、
歴史の真実は、わたしの願いを打ち砕く、のでありました。

一流の料理人の心構えや、仕事ぶりも楽しめます。
「杖下に死す」の続編と聞き、順序は逆になってしまいましたが、

・・・、これは、もう、読まなくては~、、、!

★★★★☆













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読書(あ~さ)」カテゴリの記事

コメント

私も北方謙三さん食わず嫌いです。
でもちょっと読んでみる気になりました。
食べ物が出てくる話ときくと俄然その気に
なります。

ahbonさん、
この本のグルメ記事は、
ちょっと、マネのできない、研ぎ澄まされた職人の世界なんです。
だからこそ、覗き見るだけで、
もう、ワックワクしちゃうんです、、、(^-^)v

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