北方謙三著 "独り群せず” ☆
内容(「BOOK」データベースより)
幕末・大坂―眠れる獅子、覚醒す。
船場に、男が惚れ、女が惚れぬく漢がいた。
新撰組が跋扈するなか、筆頭与力は命を賭して大坂の物流を守らんとする。
ただ志にのみ殉じる壮絶な男たちの時代に、閑を宿しつづけた場所があった。
その名は「三願別荘」。料亭「三願」から隠居し、別亭にて腕をふるう光武利之。
乱世の相は商都にも迫り、とうに武士を捨てた利之をも
時代の奔流のなかへと飲み込もうとするが…。
じつは、時おりメディアで見かける著者が好きになれなかったので、
読んだことはなかったし、読む気もまったくなかった、のですが、、、、
図書室で隣にいた知人のすすめで、断る術もなく仕方なく手にとった一冊。
けれど、この本は、予期せぬ感動にのっけから、わたしをふるわせた、、、
とにかく、泣く、泣く、泣く、、、
浪花節の私のつぼを、完璧に押さえられてる、、、
後半、新撰組が出てくるあたりから、平静を取り戻しました、が、、、。
冷酷な殺人鬼として描かれる、土方歳三にあだ討ちを、と願うものの、、、
いや、駄目だ、確か、このひと、北海道で死ぬんだもん、、、
歴史の真実は、わたしの願いを打ち砕く、のでありました。
一流の料理人の心構えや、仕事ぶりも楽しめます。
「杖下に死す」の続編と聞き、順序は逆になってしまいましたが、
・・・、これは、もう、読まなくては~、、、!
★★★★☆
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私も北方謙三さん食わず嫌いです。
でもちょっと読んでみる気になりました。
食べ物が出てくる話ときくと俄然その気に
なります。
投稿: ahbon | 2010年1月22日 (金) 11:01
ahbonさん、
この本のグルメ記事は、
ちょっと、マネのできない、研ぎ澄まされた職人の世界なんです。
だからこそ、覗き見るだけで、
もう、ワックワクしちゃうんです、、、(^-^)v
投稿: きぬえ | 2010年1月22日 (金) 21:19