有吉佐和子著 ”悪女について”
・・・・・・新潮社内容説明より、
自殺か、他殺か、虚飾の女王、謎の死
――醜聞(スキャンダル)にまみれて謎の死を遂げた
美貌の女実業家富小路公子。彼女に関わった二十七人の
男女へのインタビューで浮び上がってきたのは、
騙された男たちにもそれと気付かれぬ、
恐ろしくも奇想天外な女の悪の愉しみ方だった。
男社会を逆手にとり、
しかも女の魅力を完璧に発揮して男たちを翻弄しながら、
豪奢に悪を愉しんだ女の一生を綴る長編小説。
ケリーちゃんのお勧めで読んでみました。
公子を取り巻く人々が、つぎつぎと語り継いでゆきます。
なんとなく、著者の"木瓜の花”の、蔦代が彷彿とします、、、
結局、最後まで、彼女の本性はわからないままです。
こんな、女ともだちがいたら、最高に、おもしろいだろうな、、、
・・・わたしも、騙されちゃう、のかなぁ、、、
昨日の爆笑問題の昼のラジオでこの作品が特集されていました。
大田光の愛読書らしく、もうずいぶん昔に、
主人公、公子が、今で言うフィットネスクラブ、
それもイケメンを侍らせた会員制、を運営していたことにふれ、
著者は、時代を先読みしていた、先見性のあるすごい人だ、と絶賛していました。
番組では、お嬢さまや、担当編集者など、
著者を取り巻く関係者が思い出話を、、、
ひとつ作品を仕上げる度に体調を崩して、入院していたとか、、、
ものすごいせっかちで、待ち合わせ五分前に行っても遅い!と言われたこと、
原稿は、たいてい一週間くらい前にはできていたこと、
登場人物を死なせることはできるだけしない、のが主義で、
ある時、泣きながら電話があり、行ってみると、
"皇女和宮"の登場人物の一人を自害させてしまったと、泣き崩れていたとか、
著者の意外な一面を、興味深く拝聴致しました、、、
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へぇーー爆笑問題のラジオ、聴いてみたかったです!
テレビはオンタイムで観られるけれど、ラジオはムリだものなぁ・・・残念です。
でも有吉さんらしいエピソードですね、本当に。
このお話は実際にドラマ化されているそうなのですが、私が小さい頃だったので観てないんです。(配役を聞いてもあまりピンとこなかった)
色んな友人にこの本を伝道しまして、最後に必ず聞くことがあります。
「公子(君子)が本当に好きだったの、って誰だったと思う??」って・・・きぬえさんはどうお思われますか?
このお話、今読んでも全然古くないので、NHKあたりで見ごたえのある連続ドラマにしてくれないかなぁなんて思っているのですが・・・でも今の時代の女優さんで公子を演じられる人がいるかずっと想像つかなくて・・・(一昔前だったら大原麗子さんとか?)でも最近一人思い浮かんだの・・・すごく不謹慎なんだけど・・・夏に薬物騒動で渦中に居た方・・・あのしたたかさ、彼女に近い!と思っちゃいました・・・。
投稿: ケリーちゃん | 2010年1月12日 (火) 21:56
爆笑問題のラジオを聞いていて、すぐに、ケリーちゃんのこと思いました、、、
日本にいらしたら、速攻、電話してたところです、(^^ゞ
>公子(君子)が本当に好きだったの、って誰だったと思う??」
う~ん???、だれだったんでしょうか、、???
・・・自分自身?、としか、思いつかないです、、
>今の時代の女優さんで公子を演じられる人がいるかずっと想像つかなくて・・・
たしかに~、、、!
あのしたたかさでは、彼女いいかもしれないです、
それに、広末のような妖しさが加われば、、、(^-^)
投稿: きぬえ | 2010年1月13日 (水) 09:05
きぬえ、元気?
取り急ぎ・・・♪
ブログと関係ないコメント残してごめんね。
投稿: mieko | 2010年1月13日 (水) 12:25
きぬえさん~♪
こんにちは。^^
とても面白そうなので、
今から本屋さんに行ってきます。
投稿: junko73oz | 2010年1月13日 (水) 13:24
なんか、治ったみたい♪
メール届いてる~、(*^_^*)
え?、、、あ~!、、、
ごめんなさ~い!!!、
・・・ってもう、行ってしまわれたんでしょうね、、、
m(_ _)m
そうなんです、この本は、ずいぶんと古い本なので
図書館で借りたんです~!、
言葉が足りなくて申し訳ありませんでした!、
m(_ _)m
投稿: きぬえ | 2010年1月13日 (水) 19:02
きぬえさん、
だいじょうぶです!
新潮文庫で見つけましたよ^^v
週末のお楽しみ~♪
投稿: junko73oz | 2010年1月15日 (金) 07:43
えええ~~~?!、
あったんですか~、\(◎o◎)/!
さすが、junkoさんです、、、(*^。^*)
投稿: きぬえ | 2010年1月15日 (金) 08:42
きぬえ様
有吉佐和子さん、おかっぱ頭で着物姿が印象的で
童女のような人って思いました。
この本、知りませんでした。
いつか読んでみたい・・・・・
何でもそうだと思いますが、その人なりを知ると
楽しみ倍増しますよねっ!
「悪女」憧れますぅ~~
読んでないけど、米倉涼子がイメージかな??
あと、シャーロン・ストーン エバ・ガードナー
がステキ!で合いそう。
投稿: てこ | 2010年1月17日 (日) 14:35
黒革の手帖でしたっけ、、、
その米倉涼子、カッコよくって、大好きでした!
ただ、この公子の役は、ちょっとちがうかも、、、?
悪の魅力に輝いている、、のではなく、上品なかわいい、
でも、したかかな、悪女なんです、、、
投稿: きぬえ | 2010年1月17日 (日) 19:24
只今、『悪女について』貪るように読んでおります
まだ、その十ですが
思いがけず、引き込まれております。
実はBOOK OFFで見つけて105円で購入(ハードカバー定価850円)
昭和53年発行ですものね!!!
たしか先週の週刊新潮でBOOK OFF非難されておりました。
最近の書店の売り上げの悪さ・・・
編集関係者泣かせ・・・
(万引きして現金に換える、犯罪が増える)
そう、、、あのCM 違和感あったなあ~
さあ、読むぞ
投稿: たつのくん | 2010年2月 1日 (月) 14:20
え~!、ほんと♪
よく見つけたね~、(*^。^*)
公子の本性が知りたくて、読みふけっちゃうよね、、
book offの万引きの誘発の問題は確かに根深いと思うけど、
わたしは、とっても、有難いと思ってる、、、
だって、きれいなハードカバーも、百円で買えるし、(^-^)
投稿: きぬえ | 2010年2月 1日 (月) 19:51
すごーーーい!!
伝道し甲斐があったというものだ・・・
投稿: ケリーちゃん | 2010年2月 2日 (火) 14:14
そうなんです~♪、(^^ゞ、
この、コメントの少ないジミボログでも、
ひときわ、ひっそりとしている読書記事に、
こんなにたくさんのコメントが~!、(*^。^*)
投稿: きぬえ | 2010年2月 2日 (火) 19:59