和田竜著 ”忍びの国” ☆
『内容(「BOOK」データベースより)
伊賀一の忍び、無門は西国からさらってきた侍大将の娘、
お国の尻に敷かれ、忍び働きを怠けていた。
主から示された百文の小銭欲しさに、二年ぶりに敵の伊賀者を殺める。
そこには「天正伊賀の乱」に導く謀略が張り巡らされていた。
史実に基づく壮大なドラマ、われらの時代の歴史小説。 』
劇画ぽくって、すっかりハマった前作、「のぼうの城」 に続く第二弾。
伊賀忍者の残忍さ、非道ぶりには、ただ、ただ、驚くばかり、、、、
その中でも、「その腕、絶人の域」と言われる忍びの無門が、
想い女のお国の前となると、まったくの体たらく、、、
この落差に、やられました、、、
やっぱり、この人が描く男たちが、好き♪
この下りが、こころに残りました、、、本文より、、、
だが本来、忍びの術とはこういうものであった。
何も跳んだり撥ねたりが忍術の本質ではない。
肉体を使って働くのは無門ら下人の役目である。
下人を追い使う三太夫ら地侍は、知恵を巡らし、策略を練った。
術をかける相手の「心」を読み解き、その「心」につけ込むことで勝を得る。
忍びの術の真価はここにあった。
伊賀者たちは、ひとならば付け込まれまいとするこの「心」のことを「無門の一関」、
すなわち門が無い関所と名付け、これを破ることに無上の価値を置いた。
★★★★☆
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きぬえちゃん
読書の秋ですねえ~~
でも、文学少女のきぬえちゃんは
四季問わず!!!ですな。
『本を読む』
本を読むって、限りなく贅沢だよね。
ワタシはそう感じております。
穏やかな光
静かに流れる空間
満ち足りた心
ここで愛読書は【渡辺淳一】と暴露すると
一気に人柄バレバレだけれど・・・・・
(ワタシは活字に触れていたいだけだけど)
そうだね!
あなたも案外ひとりが好きだった。
どの時代にも、とびきりの美人がひとりいるもので、
「学年イチは彼女!」
と、よく男目線でほざいておりましたが
きぬえちゃん!
あなたは美しかった!!!
新井満の曲で、、、 舞踏会のワインカラ-
衝撃のデビュ-に
ワタシの家に問い合わせが殺到して
なんのこっちゃ?????
資生堂よりカネボウを愛するワタシでした。
(当時は今ほど化粧品メーカーがなかった)
投稿: たつのくん | 2009年10月22日 (木) 09:38
「学年イチは彼女!」
ア~ザ~ッス!!!、
上京するとき、言って~!、ごちそうするわよ~、
すっかり、変わり果てた、さえないおばさんになっちゃったけど、、、
(^^ゞ
いきなし、チョー、ゴッキゲンなわたくし、
投稿: きぬえ | 2009年10月22日 (木) 19:44