佐野洋子著 "シズコさん” ☆
内容
あの頃、私は母さんがいつかおばあさんになるなんて、思いもしなかった。
ずっと母さんを好きでなかった娘が、はじめて書いた母との愛憎。
”100万回生きたねこ"で知られる絵本作家、
佐野洋子の著書。
いつだったか、新聞の日曜版の彼女のコラムが、おもしろくて、、爆笑!、
それ以来、すっかり、大ファンになってしまったのでした。
その彼女が母上との相克を書いた本です。
激しく、きびしく、赤裸々に、、、描かれる、家族の、一族の有様、、、
・・・、ここまで、描くのか、、、と驚くほどに、、、
大陸からの引き上げ、虐待、兄弟の死、そして、介護、自らのガン、、、
あまりにも、壮絶な、、凄惨な、、その現実を前に、
涙もなく、言葉を失い、めまいすら覚えました。
思いっきり笑わせてくださったあなたのことが、、、
そして、カミソリのようなあなたのことが、、、
それでも、やっぱり、大好きです。
★★★★☆
余談ですが、、、
パリのリッツは、日本人団体客のバスを、
ホテルの裏口につけるのだと、この本ではじめて知りました。
へぇ~、、、そうなんだ、、、!
わかったよ、リッツ、、、ゼッテ~、泊らねぇよ!、、、(`´)
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