桐野夏生著 ”OUT(アウト)”
『内容
雅子、43歳、主婦。弁当工場の夜勤パート。
彼女は、なぜパート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?
自由への出口か、破滅への扉か?
四人の女たちが突っ走る荒涼たる魂の遍路。
魂を揺さぶる書下ろし犯罪小説。 』
桐野夏生の代表作とも呼び声の高いクライムノベルですが、
猟奇的なものに弱いわたしは、手にとることが出来なかった一冊。
過酷な夜間の弁当工場で働く、さまざまな不幸を背負った主婦たち。
家庭の崩壊、DV、浮気、買い物依存、自己破産、介護、、、
なんとか、必死に繕う世間体と、
その崩壊寸前の深層心理を容赦なくあぶりだす描写力は、、、
・・・、さすがの、ひとことしかありません。
そして、恐れていた解体シーンより、
ひたひたと迫り来る、追っ手の恐怖のほうが、よほど、こわい、のでした。
いつの間にか、引きこまれ、
負けるな、雅子!、、、逃げろ、雅子!、、、
・・・どきどきしながら、応援しつつ、物語は、意外な終焉を迎えます、、、
★★★★☆
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あ~!!
これだいぶ前に読みましたよ。
本当にこわ!って思いながらどんどん引き込まれて一気に読んでしまいました。
確か何年か前にドラマ化もされていましたよね。
投稿: みろり | 2009年1月24日 (土) 07:42
サスペンスって苦手なの。
怖くて・・・、というわけで、桐野夏生って大好きなんだけど読んでないんだ。。。
投稿: mieko | 2009年1月24日 (土) 07:46
そうです、これ、かな~り、古い本です、(^^ゞ
バラバラ事件なんて怖くて、読めなかったんです、
でも、ほんとうに、一気に読んでしまいました!、
mieko も、こわいの、苦手なの?
わたしも~、、、ループとか、らせんとか、、、
ムリ~、、、(^^ゞ
投稿: きぬえ | 2009年1月24日 (土) 09:29
きぬえさん、こんばんは。
寒いですね~。
今日はついに熱が出て1日寝てしまいましたが、
根が丈夫なので、もう治ったみたいです。笑
桐野夏生さんとか小池真理子さんとか
美人で怖い(桐野さんは男っぽく、小池さんは女っぽく)人、
じゃなくって、
怖い小説を書く作家さん、最近増えましたね。
私も、かなり沢山読みました。
お二人とも私の学校の後輩みたいです。
しっかり稼いでいますよねぇ。
私もね、怖さはたっぷりなので、
後は美貌と文才がほし~。爆笑
投稿: junko73oz | 2009年1月24日 (土) 19:32
もう、だいじょうぶですか、、、、、(鬼の撹乱、、、?)
・・・・・・アッ、失礼!!!、m(_ _)m、m(_ _)m、m(_ _)m
それにしても、さすが、junkoさん!、
>美人で怖い(桐野さんは男っぽく、小池さんは女っぽく)人、
・・・って、上手いこと言いますね~♪
う~ん、なるほど~!、確かに~!ヽ(^o^)丿
投稿: きぬえ | 2009年1月24日 (土) 20:16