桐野夏生著 ”東京島”
内容
32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。
いつまで待っても、助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。
果たして、ここは地獄か、楽園か?
いつか脱出できるのか―。
食欲と性欲と感情を剥き出しに、生にすがりつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、
読者の手を止めさせない傑作長篇誕生。
尊敬する桐野夏生の四年ぶりの新作ですが、
彼女一流の毒というか、切れがあまり伝わってこなくて、
全体的に散漫な印象が否めず、やや残念なきもちでした、、、
★★☆☆☆
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私どちらも読みました。
東京島は、本当にあった話をもとにしたのよね。
この人の本は、いつも最後がはっきりしなくて、読んでるうちは夢中になれるんだけれど、最後はいつも・・・で終わる。後は自分の想像で、って感じ。
単細胞のせいか、すっきり単純明快に終わりたい人には、ちょっといらいらするかもね。
投稿: bigmom | 2009年1月26日 (月) 12:51
たしかに~、、、
ほんとうにあった話を下敷きにしていることが多いし、
”やわらかい頬"は、読後、
その事件の顛末を、ネットで調べちゃったよ、、、(^^ゞ
投稿: きぬえ | 2009年1月26日 (月) 21:41