色川武大著 ”離婚”
内容
「ことさら深刻ぶるのはよそうぜ」などとカッコいいせりふを吐いて
ぼくたち二人はおたがい納得して「離婚」したのです。
ところがどこでどうなってしまったのでしょうか、
ぼくはいつのまにか、「もと女房」のアパートに住みついてしまって……。
男と女のふしぎな愛と倦怠の形を、
味わい深い独特の筆致で描き出した、昭和五十三年、直木賞受賞作品。
さらに表題作の続篇の形で書かれた「四人」「妻の嫁入り」、
前篇ともいえる「少女たち」の三篇を併録した。
少し古い本です、
直木賞作品を、あれこれ読んでみよう、という、地味なマイブームです、
「麻雀放浪記」で知られる、阿佐田哲也が、本名で書いた純文学。
ちょっと、ありえない奇妙な夫婦関係が綴られているのですが、
主人公の誠一の台詞が、ハードボイルド小説のような、スーパードライで、、、
かっこよくて、うっとり、、です、
★★★☆☆
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