割れ鍋に綴じ蓋(われなべにとじぶた)
ひさしぶりに、美子さんのリクエストで、
安くておいしいフレンチ、ル・ポティロン へ、、、
美子さんとは、子育てのさなかに、某団体のボランティアで一緒に汗を流した仲です。
まあ、ちょっと、ふたりとも、
変人だということと、つまらないことに拘るという、共通点があったわけです、(^^ゞ
そんなわたし達が、まったく頭の上がらなかった、
Tさん が、入院なさった折も、よくつるんでお見舞いに伺いました。
お言葉を失われて、ただ泣くばかりのTさんに、なす術もなく、
次回、お見舞いへと向かう車中で、
「ね~、Tさんに話しかけても、答えられなくて、泣くばかりでしょう?、
だからさ、歌を歌おうよ、童謡とか、小学校のときの歌集を、持ってきたからさ」
「え?、わたし、老眼鏡持ってきてない!」
「はあ?、、、じゃ、そこそこっ、そこのコンビニに停めて!、
拡大コピーしよう!、200パーセントでいい?」
そうして、おばさんふたりは、病室で歌を歌いまくります。
同部屋には、
やたら怒鳴っている方、悲鳴をあげ続ける方など、いろいろな方がいらっしゃるのですが、
歌い始めると、 そんな皆様方が、不思議と静まり返るのです。
中には、手拍子をしてくださる方もいらしたりして、
歌の持つちからに、感服するのでした。
帰りの車中で、美子さんが、
「よかったわ~♪、でも~、きぬえさんたら途中でいきなり転調するんだもん、あせっちゃった」
「え、わたし、転調した~?、ごめんネ~!、でも、いいじゃん!、
ピアノの先生でしょう?、プロじゃん!、なんとか、あわせてよ、”、(^o^)
破れ鍋に綴じ蓋、
この言葉を地でゆくおばさんたちでありました。
ランチのあと、美子さんの飼い猫のマリちゃんのフードを買いにペットショップに寄りました。
お会計をしていると、、、
「あ~ん、駐車券を車に置いてきちゃったわ~!」、と、美子さん。
「・・・ま、よくあることよネ、、、」
「ゴメンネ~、ほんと~、、、取りに行かなくちゃ、、」
「・・・で、さ、車に取りに行くと無くってさ、よくみると、バックに入ってたりすんのよね~」
(._.)
「ああ~!、、、、うそ~!、いやだ!、バックに入ってた~!!!」
「・・・だ~か~ら~、これも、、、、よくあることよ、、、」
・・・って、あいかわらず、破れ鍋に綴じ蓋、のおばさんたちです、(^^ゞ
そんなわたし達を見て、、必死に笑いをこらえている、かわいいレジの店員さんたち、、、
彼女達の無邪気にかがやく若さが、まぶしいのでありました、、、、
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