”やっぱり「終のすみか」は有料老人ホ-ム”
人生90年時代。高齢者のほぼ全員が車椅子の生活や認知症となる。
要介護期間は多くが10年以上。
家族介護が困難になった今、自らの人生を豊かに生ききる知恵がここにある。
老人医療の政策とその仕組み、問題点がじつに、分かりやすく書かれています。
いろいろなことが、とても、勉強になった一冊です。
有料老人ホームの選び方から、
認知症(痴呆という言葉は、バカアホの意味だそうです)の方の暴力など
様々な症例の陰にひそむ孤独や不安を解き、
弱いものの目線に立ったケアがこころに響きます。
★★★☆☆
滝上宗次郎氏[タキウエソウジロウ]、
このひとの、老人ホームに将来入ろう!、・・・
老後にひとすじの光りを見つけた思いでした。
ところが、日曜日の朝日新聞の”厚生行政を読み解く”の
「一人シンクタンクの死」と言う記事を読んで愕然としました。
滝上氏は、54歳で1月20日に、亡くなっていました。
限りない優しさと、冷静な分析力と先見性、
そのずば抜けた頭脳は、他に類する者とてなく、
まさに、ひとりシンクタンク・・・
ご冥福を心より、お祈り申し上げます・・・
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年取ったら私ってどこで最後を迎えるんだろう?って考える。
昨日、たまたま「終の棲家」は刑務所。って記事を読んでいて、今の刑務所、老人が多くて 中には認知症や咀嚼が困難でミキサー食を食べてる受刑者もいるんだって。
住む家も面倒見てくれる人もいなくて、わざと犯罪を犯して自ら刑務所に入る老人も多いとか。
施設に入所できるひとは、恵まれてるんだよ。
投稿: mieko | 2007年3月15日 (木) 11:45
★mieko,
ほんとうに、豊かな時代というけれど、
今は若い人たちもネットカフェで寝泊りする、
ホームレスの人がたくさんいて、暗澹とします・・・
施設に入所できることは、恵まれているんだよね・・・
投稿: きぬえ | 2007年3月15日 (木) 17:34
考えさせられます。
できれば、ころっと死にたいって思うけれど、色々と迷惑かけるんだろうな。
自宅で死ねたら、なんて夢だけど、その夢をかなえる為には、沢山の犠牲とお金が必要。
無駄な延命措置は、したくない。
今朝も、18年間も母親の介護をし続けて、自分も病気になり、仕方なく、母親を殺してしまった人のニュースが取り上げられていました。
悲しすぎる。
これが豊かな国なんていわれている日本なのでしょうか。
根本を見直さないと、この国は駄目になっちゃう。
虚より実のある国にしてほしい。
また、そのために、自分が何をできるか、考えてみよう、と、思いました。
投稿: bigmom | 2007年3月16日 (金) 10:05
★bigmomさん、
ほんとに、死に方は選べないから・・・、
そのうえ、医療の飛躍的な進歩は人を簡単には死なせてはくれないのです・・・
その介護の負担は残された家族に重くのしかかります。
母を、父を、言葉の、あるいは、殴る蹴るの暴力で打ち据えてしまう、娘や息子達・・・
”また殴ってしまった”と己を責めて涙する彼らを、決して責めることなく、
彼らの、悲痛な叫びに耳をかたむける、著者・・・、
そして、介護する人にとっても、される人にとっても、
シアワセな老後の為に必要なのことの、第一は”笑顔”、
その為に効率を上げる為に、何をするべきか、と
この本は、分かりやすい言葉で説いています。
投稿: きぬえ | 2007年3月16日 (金) 17:18