”いっぽん桜”と、”さくら”
桜、萩、すいかずら、あさがお、
花に託した四つの短編が収められています。
表題作の”いっぽん桜”は、
半ば強制的に隠居を迫られたやり手の番頭が、
傷つけられた誇りを取り戻すまでの経緯が見事に描かれています。
”そこに、すいかずら”、には、
想像を絶する豪華な、三千両のひなかざりをめぐる、ひとのうつろいが・・・
”芒種のあさがお”の、亮助の台詞、
”めえったなあ・・・、運がよすぎて、ばかになりそうだぜ”
こ、こんなこと言われたら、死んじゃうかも~、
・・・って、余計な心配か~、(^o^)
愛し合う絵のように美しい両親、
そして、まるで、スーパースターのような兄と、
超美形の妹、さえない犬が一匹。
映像化するとしたら、
兄役には、妻夫木、妹役は沢尻エリカっていうイメージかな・・・、
やがて、この一家に襲いかかる、悪夢のような事故。
抑えた筆致で淡々と語られる犬のいる暮らしが、
笑いと、知らず知らず涙をさそう、哀しい一冊でした・・・
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山本一力さん、私もまた読んでみようかな、と思います。
こつさんの読書にとても触発される私です。
私にとってこつさんはとても影響力のある人なのです。
投稿: アサコ | 2007年3月 9日 (金) 13:33
★アサコサン、こんにちは♪
山本一力さん、好きなんです・・・、(^-^)
よかったら、山本 周五郎も、読んでみてください・・・
泣けるのなんのって・・・、(T_T)
もう、最高なんです~!
投稿: kinue | 2007年3月 9日 (金) 18:50