ロバート・ウェストール作 "ブラッカムの爆撃機"
第二次世界大戦を舞台にした短編など。
大好きな宮崎駿の、巻頭の漫画「タインマスへの旅」は、すばらしい導入です、
”下品で粗野で残忍で無知の固まりのブラッカム軍曹は隊でのきらわれ者だ”
”あらゆる夜間爆撃のパイロットは瞬時に反応する”
もう、いきなり、、、おもしれぇ~~~!!!
あっという間に、引き込まれてしまいます・・・
・・・だが、物語は、意外な展開を見せます、
イギリスのウェリントン爆撃機、通称ウィンピーをめぐる、
これは、怪談話なのです。
”親父”を中心にしたこのC号機に乗るクルー達の
連帯感とその魅力は、読み終わるまで、私を寝かせてはくれないのでありました。
”日本軍の神風特攻隊の死者は四千名、
英国軍の爆撃機のクルーの死者は公式でも五万五千名・・・
心的障害、負傷、病気、後遺症、・・・、
ドイツへの爆撃で英国は、十万の若者を失ったと言われています”
驚いたことに、ウィンピーも布張り・・・、
戦争の、恐ろしさ、哀しさをとつとつと物語る一冊でした。
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