角田光代著"対岸の彼女”
公園ジプシーの小夜子と、元いじめられっ子の葵。
既婚と未婚、主婦と働く女、子のいる女といない女、
立場のちがう、そんなふたりが、上司と部下として出会い、織り成してゆく人間模様。
第132回直木賞受賞作品にして、少し前のベストセラー。
彼女は、なんでも、ここの地元の方らしい。
思わず知らず、引き込まれ、読みふけってしまいました、・・・
同じ著者の”空中庭園”は、「隠し事のない」美しい家庭を夢見る主婦、、、
普通の家庭の光と影が、絡み合う登場人物とともに、浮かび上がってくる・・・
評判の本だけれど、わたしには、さっぱり、だった。
たくさんの人がほめている本が、自分にとってそうではないと
なんだか、ちょっと、不安になる・・・、(-.-)
もう一冊、ゼンゼン理解できなかった本が、これ・・・
江國香織著、”東京タワー”
文章のきれいな、よくできた本だとは思うけれど、
ただ、私は、まったく、感情移入できなかった。
古いのかな、おばさんだから、なのかな~?
テレビ化までした人気の本なのにな~?
やっぱ、ただの浪花節おばはんなのか・・・自分?、(ーー;)
ナベショーさまオススメが、
乙川優三郎著、"喜知次”
つつきあっては他愛なく笑いあう無邪気な少年達が、
やがて親の身分の違いや、世間の荒波にもまれ、もがき苦しみながら、大人になってゆく。
不条理で過酷な運命をいかんともしがたく、・・・
泣きながら読んだ一冊でした。
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「対岸の彼女」は読みふけった。でも、この頃、老眼がひどくて本を読むペースが落ちててね・・・文字中毒まで言われたのに、悲しくなるわ。
投稿: mieko | 2006年11月 9日 (木) 14:42
★mieko,
今のところ、裸眼で本はまだ読めるんだけど、
どんどん、遠くが見えなくなる・・・、(-.-)
映画館の字幕が読めないし、免許はメガネに・・・、(>_<)
投稿: kinue | 2006年11月 9日 (木) 21:24
乙川優三郎の本、、まだ7~8冊しか出てないけれど、どれもとってもいいですよ。
投稿: ナベショー | 2006年11月 9日 (木) 21:59
みんな苦労していますね。
私も以前は年間80冊くらい、本を読んでいた時期もあったのに、今は全然・・目が疲れるし、老眼鏡に頼らないと見えません。
こっちゃんと同じで、みんながいいよって言ってくれた本でも、私にはさっぱり理解できない本もあって、私の読解力不足かなあって思ったりしたけれど、少し安心。
あるよね、こういうことって。
ほっとしました。
投稿: bigmom | 2006年11月10日 (金) 12:40
★ナベショーさま、
よい本を教えてくださり、ありがとうございます!、
★bigmomさん、
そうなの・・・、(-.-)
なんだか、時代からズレテルんだよね~、きっと、(>_<)
投稿: こつ | 2006年11月10日 (金) 19:17