« 映画 ”男たちの大和” | トップページ | 職務質問 »

2006年1月11日 (水)

お手水の氷



Img_1867name


父が亡くなったのはわたしが中学生の時でした。
先日、父の命日に家族でお墓参りに行ってきたときのことです。

お手水に厚い氷が張っていて、目ざとい次男が取り出しました。
日の光を受けてきらきらと光る大きな厚い氷はたいそう美しく、
なのに、なぜかわたしは、次男に、
”それ、叩き割ッたら?”、と、提案していたのです。
けれど、次男に、”だけど、誰かすべったらあぶないから”と、いさめられ、
それもそうだ、と、ちいさくなっておりました、、、
桶に水を汲んできた長男も加わり、男児2名は幼稚園児のごとく、その氷で、はしゃぎ始めました。
間もなく、案の定、氷は大きな音をたてて、粉々に砕け散ったのです。


それで、私は、なんだか、すご~く、スッとしました。
新年早々、亡父のお墓参りに来て、なんと、恐れを知らぬ、ばちあたりなおばさんでありましょうか・・・
けれど、ひとのこころに知らず知らずのうちに溜まる、暗いオリのようなもの・・・
それを亡父が粉々に叩き割ってくれた、、、、
・・・そーゆーことにしちゃいけないかな・・・・・・、












« 映画 ”男たちの大和” | トップページ | 職務質問 »

うちの子たち・・・」カテゴリの記事

コメント

kinueんっちて、みんな純粋だよ。子供たちも無邪気!うちの娘、邪気だらけ。。。お父様のお墓参りか・・・私みたいに両親が健在だと、親のお墓参りなんて考えたこともないナ。いつか来るんだろうけど。気持ちがスッキリしたのなら、お父様も喜んでるね♪

★mieko,
女の子の方が育てやすいっていうけど、確かに、男の子は
面倒なことも多いかもしれない。
ただ、その分、単純で助けられる部分もある。
・・・で、結局プラマイゼロってことで・・・同じだネ!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: お手水の氷:

« 映画 ”男たちの大和” | トップページ | 職務質問 »

大好きな本

  • あさの あつこ: バッテリー
  • サガン: なんでも
  • チャンドラー: 長いお別れ
  • ブレイディみかこ: ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
  • ユン・チアン: ワイルド・スワン
  • 三浦 しをん: まほろ駅前多田-
  • 中坊 公平: 金ではなく鉄として
  • 中脇初枝: 世界の果ての子供たち
  • 伊与原 新: 八月の銀の雪
  • 伊坂 幸太郎: 重力ピエロ
  • 住井 すゑ: 橋のない川
  • 冲方 丁: 天地明察
  • 原田 マハ: 太陽の棘
  • 司馬 遼太郎: 竜馬がゆく
  • 吉田 修一: 国宝
  • 和田 竜: のぼうの城
  • 夏川 草介: 神様のカルテ
  • 天童 荒太: 永遠の仔
  • 妹尾 河童: 少年H
  • 宮田 輝: 流転の海
  • 小川 洋子: 博士の愛した数式
  • 山崎 豊子: 沈まぬ太陽
  • 山崎 豊子: 大地の子
  • 山本 周五郎: なんでも
  • 山本文緒: 自転しながら公転する
  • 山田 詠美: アニマルロジック
  • 帚木 蓬生: インターセックス
  • 帚木 蓬生: 三たびの海峡
  • 恩田 陸: 蜜蜂と遠雷 
  • 新田 次郎: アラスカ物語
  • 東山 彰良: 流
  • 桐野 夏生: グロテスク
  • 沢木 耕太郎: 深夜特急
  • 浅田 次郎: 壬生義士伝
  • 浅田 次郎: 中原の虹
  • 畠中 惠: しゃばけ
  • 百田 尚樹: 永遠のゼロ
  • 百田 尚樹: 海賊とよばれた男
  • 石森 延男: コタンの口笛
  • 石田 衣良: 4TEEN
  • 篠田 節子: 長女たち
  • 金城 一紀: GO
  • B・パーカー: スペンサー
無料ブログはココログ