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2006年1月 4日 (水)

映画 ”男たちの大和”




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主人と次男の3人で観てきました。
壮絶な映画、でした・・・
”敗れて、目覚める”、
この台詞がひときわ強く、わたしの心に残りました。
見終えて、滅多に泣くことのない主人が目に涙をためて、
”憲法九条は守らなくてはいけないな”、、、そう呟いたのでアゼン・・・

改憲派の主人と、護憲派のわたし。
九条の話になると、毎度殺伐とした言い争いになるので、
最近、我が家ではこの話題は避けていたのです。
テレビでも映画でもしょっちゅう、戦争物を観ている主人なのに、
何故、この作品が彼の心を動かしたのかは謎であります・・・
けれど、何はともあれ、意見の一致をみたので、
やれやれ・・・なのでした。

15歳の次男には、たくさんの同じ年の少年達がほんの半世紀前に、
お国の為にと血だらけになってその命を落としていったことを知ってほしかったのに、
肝心の次男はつるりとした顔をしていた。
けれども、きっとどこか、なにか、感じるものがあった、と
思いたい、信じたい、母でありました・・・









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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

是非見たい映画の一作です。
つるりとした顔・・・いやいや、ごくごく自然でしょう。
15歳にして、父母と一緒の時にオーイオイと、涙していたら怖いかも? いや、それもそれで可愛いかな。
きっと何かを感じているはず。
それは、“自分の意思”で“共に観た”という事実が物語っております。

★kantoku,
あの最後の試合に負けた日、皆が号泣するなか、
ライパチくんだけが、やはりつるりとした顔してましたッ!
それでもって、そう彼に言うと、
”俺だけじゃねー、ミマも、泣いてなかった”と
言ったのです・・・(--;)

 100回議論を繰り返しても平行線に終るようなテーマでも、物語や音楽がキッカケで人の考え方が変わることがあるんですね。我が家は乳幼児がいますので、映画館は当分難しいですが、自宅で見るチャンスがあれば是非観てみたいです。
 私は軍隊を持つことには反対しませんが、それはあくまでも「専守防衛を旨とした軍隊」であるべきだと思っています。今の日米関係のままで、「専守防衛」を拡大解釈した「改憲」が進むようなら、非常に危険だと感じています。おそらく、日本が戦争を始めることはないでしょうが、アメリカが叩きたい国との戦争に巻き込まれる可能性は十分にあります。

涙も地球の水の如し、でしょうか。
雨となって川となって流れていく時もあれば、
山や地面の下で蒸留している時もありそうです。
“つるり”の顔に隠れた“熱き心”がありますよ。

小生が小中学校生だった頃など、何を観たか・・・?
小学校の時に兄に連れられ、何も知らずに『エクソシスト』。
思い出すのは、アルパシーノの『ボルサリーノ2』、『タワーリングインフェルノ』、あとは『犬神家の一族』・・・。
それに比べれば、『大和』を通して人の戦争と直面する姿勢、
素晴らしい!

★サムさん、
ほんとうに、そうなんです、おっしゃるとおりです。
我が家に小さな平和をもたらしてくれた、映画です。
チャンスがあったら、ぜひ、ご覧になってください、
ひとたび、戦になれば、
かけがえのない、父を、兄を、弟を、息子を、
奪われて嘆き苦しむのは、わたし達女性なのです・・・(:-:)

★kantoku,
あの日、帽子のつばで顔を隠して、声を殺して
涙をボロボロこぼす彼らにこころを洗われる思いでした。
ライパチ君も、きっと、何かを感じ、学んだと、
思いたい、願う、母でした。

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